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  • 鞘巻をちひさとも云ふなり是は打刀に対して云ふ詞なり打刀は長き物なる故さやまきをばちひさといふなり   打刀の事 打刀は鍔とも云ふ也雑兵太刀を帯する事なし打刀を帯するなり打刀長さは人の力量によるべし但我が力量より短きを用ふる事古法なり鞘には太刀の芝引のごとく筋金を入るべし常の打刀は筋金なし鍔のすかしに革緒を通してうでぬきにするなり…
    1キロバイト (58,092 語) - 2023年11月13日 (月) 11:31
  • 鞘卷をちひさとも云ふなり是は打刀に對して云ふ詞なり打刀は長き物なる故さやまきをばちひさといふなり   打刀の事 打刀は鍔とも云ふ也雜兵太刀を帶する事なし打刀を帶するなり打刀長さは人の力量によるべし但我が力量より短きを用ふる事古法なり鞘には太刀の芝引のごとく筋金を入るべし常の打刀は筋金なし鍔のすかしに革緖を通してうでぬきにするなり…
    263キロバイト (58,717 語) - 2024年5月11日 (土) 09:55
  • うつ、れて馬よりどうど落ければ、三浦馬より飛で下り、頚を掻落して、長刀の鋒に貫て差上たり。越後入道は半町許隔たりてけるが、是を見て馬を懸のけんとしけるを、迹にける吉江小四郎、鑓を以て胛骨より左の乳の下へ突徹す。突れて鑓に取付、懐に指たる打刀
    56キロバイト (13,675 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
  • ゝこそ、曲者なれといひければ、岡部、何条汝狼藉をいふものかなとて、重ねて打ちければ、二目に此の男突入りて、腰に差したる一尺五六寸の打刀を抜取り、弓手の脇腹を、彼方へ通れと刺しければ、二言といはず死にゝけり。此を取直し、大肌抜いで土俵の上に腰掛けて、腹十文字に切つて亡せにけり。伊沢へ此由を告げけ…
    3キロバイト (60,610 語) - 2024年2月3日 (土) 11:07
  • を腹へ突き立てて、無残な最後を遂げていた。甚太夫はさすがに仰天(ぎょうてん)しながら、ともかくもその遺書を開いて見た。遺書には敵の消息と自刃(じじん)の仔細(しさい)とが認(したた)めてあった。「私儀(わたくしぎ)柔弱(にゅうじゃく)多病につき、敵
    37キロバイト (7,233 語) - 2019年9月29日 (日) 05:12
  • 打刀ニテサン〳〵ニヒヤウシアイシ給ヒケレトモ知人サラニナカリケリ御立烏帽子御衣ナントハ継ク所モナク切奉リケルカ御身ニハサシテ深手ハマシマサス薄手少ソ御坐アリケル不思議ト申モ【 NDLJP:67】ヲロカ也御所様灯火ヲワサト
    44バイト (6,951 語) - 2024年4月19日 (金) 06:26
  • 「許せ」と嗄(しわが)れた声で公は言った。「許せ。」 公は顫(ふる)える手で身に佩(お)びた美玉をとり外して、己氏の前に差し出した。 「これをやるから、どうか、見逃してくれ。」 己氏は蕃(ばんとう)の鞘(さや)を払って近づきながら、ニヤリと笑った。 「お前を殺せば、璧(たま)がどこかへ消えるとでもいうのかね?」 これが衛侯蒯聵の最後であった。…
    27キロバイト (5,464 語) - 2021年8月31日 (火) 22:33
  • 油紙をあけると、そのなかから薄黒い泥まぶれの魚のようなものが現われた。それはの柄(つか)や鞘(さや)を捲く泥鮫(どろざめ)であると番頭が説明した。 「鮫の皮ですか。こうして見ると、随分きたないもんですね」 「まだ仕上げの済まない泥鮫ですからね」と、番頭はそのきたない鮫の皮を返して見せた。…
    49キロバイト (9,748 語) - 2021年8月31日 (火) 23:11
  • だか油断が出来なくなって、自分の人形をなぶり殺しにしようと立向って来る敵に太子て、十分の身がまえをしなければならなくなった。人形と人形とのは折れそうに激しく合った。人形つかいの額には汗がにじみ出した。二人の眼はおのずと血走って来た。それに釣り込まれて、床(ゆか)の太夫(たゆう)も今夜は一生懸命…
    49キロバイト (10,344 語) - 2019年2月27日 (水) 14:39
  • 名は伝わっていませんが、永代橋(えいだいばし)の落ちた時にを抜いて振りまわしたのと同じようなな手柄ですね」 熊は殺されてしまったが、それを遮(さえぎ)ろうとした彼(か)の若い男はそこに倒れたままで、なかなか起きあがりそうにも見えなかった。っちゃって置けば、大勢に踏み殺されてしまうかも知れないので…
    50キロバイト (10,175 語) - 2019年2月27日 (水) 14:50
  • を大川に投げ込むぞと嚇(おど)した。投げ込まれては大変であるから、万力はほとんど泣かぬばかりに弱り切って、結局は桟橋に両手をついて謝った。 仮りにも天下の力士たるものに、両手をついて謝らせて、相手も胸が晴れたのであろう。は船頭の手から無事にもどされた。由兵衛はその船頭に相当の祝儀をやって別れた。…
    61キロバイト (12,383 語) - 2019年2月27日 (水) 14:39
  • 事(ジ)仔(シ) 服侍之童(コヅカイコドモ)ナリ 櫃(キ)桶(トウ) 抽兠(ヒキダシ)ナリ 公(コウ)仔(シ) 人像(ニンゲフ)ナリ (タウ)仔(シ) 小(コ)(ガタナ)ナリ 女(ジヨ)仔(シ) 小(コ)女子(ムスメ)ナリ 筆(ヒツ)嘴(シ) 外國筆頭(ヘンノサキ)、以㆑銅爲㆑之 銀(ギン)錢(セン)…
    442バイト (2,811 語) - 2022年2月17日 (木) 14:07
  • んから考えているんです。手先の器用な者は何かの職人になる。遊芸の出来る者は芸人になる。勝負事の好きなものは博奕(ばくちうち)になる。おべんちゃらの巧い奴は旅商人(たびあきんど)になる。碁になる。俳諧師になる。梅川(うめがわ)の浄瑠璃(じょうるり)じゃあないが、あるいは巡礼、古手買(ふるてかい)、…
    55キロバイト (11,236 語) - 2020年7月20日 (月) 12:23
  • に入り代て乞取ぬ。今一つは御辺の只今腰に指たる也。不知哉、此は元暦の古へ、平家壇の浦にて亡し時、悪七兵衛景清が海へ落したりしを江豚と云魚が呑て、讃岐の宇多津の澳にて死ぬ。海底に沈で已に百余年を経て後、漁父の綱に被引て、御辺の許へ伝へたる也。所詮此をだに、我等が物と持ならば、尊氏の代を奪はん事…
    30キロバイト (7,279 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
  • まする、今行まする、私もお跡から參りまするとて日のうちには看護(まもり)の暇をうかゞひて驅け出すこと二度三度もあり、井戸には蓋を置き、きれ物とては鋏(はさみ)一挺目にかゝらぬやうとの心配りも、危きは病ひのさする業かも、此纎(か)弱き娘一人とり止むる事かなはで、勢ひに乘りて驅け出す時には大の男二人がゝりにても六つかしき時の有ける。…
    26キロバイト (6,010 語) - 2023年10月17日 (火) 13:37
  • 糧者草賊數十輩を下らないで、戈を操らないまでも、各々杖槌もて恐嚇して人の財物を詐(とれ)ば、每日杖下に斃るる者があり、その一たび婦女に遇ふや、仍ほ肆ままに擄へ劫かし、殆んどそれ淸兵なるか、鎭兵なるか、亂民なるかを知らないのであつた。是の日伯兄は傷重く
    1キロバイト (14,415 語) - 2022年5月18日 (水) 02:10
  • い刃のひかりが提灯の灯にきらりと映って、婆は抜打ちに斬り倒された。彼女は声も立てないで、枯木を倒したように泥濘(ぬかるみ)のなかに横たわった。武士はを納めてふたたび駕籠に乗ろうとするところへ、半七は駈け寄ってその棒鼻をさえぎった。 「しばらくお待ちくださいまし。わたくしは町方(まちかた)の者でご…
    54キロバイト (10,952 語) - 2019年2月27日 (水) 14:39
  • に兇器を帶ぶるが故に、乃ち責任の觀念、自重の態度を生ず。彼は『漫に劍を携へず』。帶に挾めるは、心に佩びたる忠義、名譽の象徵なり。身邊甞て大刀小刀、(、脇差)の二劍を放たず。室に在りては、書齋、床間を飾り、夜は主人の枕頭を護る。常住不斷の伴侶なるが故に、即ち之を愛翫し、呼ぶに寵稱を以てす。之を尊敬…
    1キロバイト (51,492 語) - 2023年12月15日 (金) 21:57
  • が浮いて見えた。それは白い蝶である。蝶は羽をやすめてお勝の衾(よぎ)の上に止まっている。伝兵衛は床の間のを取って引っ返して来て、まずその蝶を逐(お)おうとしたが、蝶はやはり動かない。伝兵衛はの鞘(さや)のままで横に払うと、蝶はひらひらと飛んで自分の寝巻の胸にはいった。…
    238キロバイト (48,030 語) - 2019年2月27日 (水) 14:39
  • 、皆照耀許なれば、由々敷見物にてぞ有ける。路次に両日逗留有て、同十一日の辰刻に、武蔵国小手差原に臨給ふ。爰にて遥に源氏の陣を見渡せば、其勢雲霞の如くにて、幾千万騎共可云数を不知。桜田・長崎是を見て、案に相違やしたりけん、馬を扣て不進得。義貞忽に入間河を
    62キロバイト (15,054 語) - 2022年12月1日 (木) 08:01
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