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  • 『大阪古物(おおさかこぶつ)の風景(ふうけい)』 作者:小出楢重 1925年 底本:「小出楢重随筆集」岩波文庫、岩波書店 1987(昭和62)年8月17日第1刷発行 「小出楢重全文集」五月書房 1981(昭和56)年9月10日 「楢重雑筆」中央美術社 1927(昭和2)年1月25日発行 底本の親本:「楢重雑筆」中央美術社…
    5キロバイト (1,076 語) - 2024年3月27日 (水) 14:22
  • 【倹約令と商業】呉服・唐物器物の類其の外何によらず、金高の品々悉く停止となりし故、縫物屋・仕立・蒔絵師其他諸職人何れも渡世なり難く、七八人も手間を抱へて仕事せし縫も、召遣悉く暇を遣し、家内計りとなりて遽に煎餅となりぬ。余は之にて思ひ量るべし。其他遊芸の道具など商へる者は、之を以て融通する事な…
    85バイト (13,350 語) - 2024年3月24日 (日) 11:36
  • 洗ひ晒(ざら)せしさば/\の裕衣を出して、お着かへなさいましと言ふ、帶まきつけて風の透く處へゆけば、妻は能代(のしろ)の膳のはげかゝりて足はよろめく古物に、お前の好きな冷奴(ひやゝつこ)にしましたとて小丼に豆腐を浮かせて青紫蘇の香たかく持出せば、太吉は何時しか臺より飯櫃取おろして、よつちよいよつちよ…
    64キロバイト (14,846 語) - 2023年10月17日 (火) 13:37
  •     御廟年を經てしのぶは何を忍ぶ草 唐黍     唐黍や軒端の荻のとりちがひ 鬼灯     鬼灯は實も葉もからも紅葉哉      大門通を過ぐるに 菊     琴箱や古物店の背戶の菊      岱水亭にて     影待や菊の香のする豆腐串     咲きみだす山路の菊を燈籠哉      田家にやどりて     稻こきの姥も目出たし菊の花…
    391バイト (18,319 語) - 2019年9月28日 (土) 21:54
  • れて売価を記した。ものによっては倍儲(もう)かるものがあり、一割しか儲からぬものもあった。書物の足りない分は、昭和堂が店の本を貸して補充してくれた。古物商の鑑札が下りるまでは昭和堂の店の者ということにして夜店に出るのであった。 三月の末で日中は春の近さが感じられたが日暮れからは急に気温が下った。順吉…
    116キロバイト (23,537 語) - 2021年8月31日 (火) 22:35
  • 古物(こぶつ)を取り寄せてやろうか」 「どうか願います。ついでにお払いの方も願いたいもので」 「そんな古いものが役に立つものか」と何にも知らない主人は一喝(いっかつ)にして迷亭君を極(き)めつけた。 「君は人間の古物(こぶつ)とヴァイオリンの古物(こぶつ)と同一視しているんだろう。人間の古物
    1.06メガバイト (208,385 語) - 2022年11月4日 (金) 04:57
  • 【衣服の禁を厳にす】町人男女衣服其外身の廻りの儀、先達てより追々相触れ候に付、町役人共よりも精々申しさとし、一同質素に相守り候趣には候得共、処々往来致し候女の内には、有合せ候古物故苦しからずと心得違ひ候哉、天鵞絨・縮緬・編子等の襟・裾除、又は履物は鼻緒などにも天鵞絨を用ひ候儘、相改めず者も有㆑之由相聞え、触渡を不㆓相用㆒【…
    85バイト (15,504 語) - 2024年3月24日 (日) 11:52
  • ㆒。被㆑仰云、穴見苦しの風や、奉㆑拝㆑神之時、何有㆓此風㆒哉云々。即刻風気俄止云々。 延喜野行幸之時、被㆑入㆓腰輿㆒之御劒の石付落失云々。希有事也。古物をとて大に令㆑驚給ひてたかき岡上にて御覧じければ、御犬、件の石付をくはへて参りたりければ、殊に興じて令㆑悦給ひけり。件劒敦実親王伝へ給ひて、身もはな…
    129バイト (11,731 語) - 2024年2月10日 (土) 09:32
  • 家に被仰渡、何れも身を持出でたり。他の宝物は年経て朽ちくさりけれ共、金物・土物は幾世を経ても猶見るにいとまなし。上古より以来火事と云ふ事なかりせば、古物の絶えぬる事あらじと、皆人惜みあへりけり。   越中高岡瑞龍寺御造営の事   瑞龍院様御墓所並に寺の山門は正保三年に成就して、御寺いまだ修理不被仰付…
    165バイト (11,956 語) - 2024年2月3日 (土) 17:32
  • 灯し穴中に入しに、数十丈の下に種々の神宝並べてあり。一端これを取出し、又元の如くに之を納め置きぬ。其図別紙に記し置く、夫を見て知るべし何とも分り難き古物か。〉三日夜に入り風。四日曇、時々雨。夜中降続き初更雷鳴。五日巳の刻雨止み大水出づ。六日益〻甚し。七日微雨。八日時々雨。夜中降続き九日雨、午の刻大雷…
    85バイト (22,004 語) - 2024年3月24日 (日) 09:47
  • 學者集同に赴き、九月の末に歸らんと云ふ。送りて發車塲に至る。夜王國骨喜店 Café Royal に至る。一邦人に逢ふ。橫山又二郞と曰ふ。此に來て地底古物學Palaeontologie を修むとぞ。瘦小にして色黑し。洋服にて日本風の禮を行ひ、隣席の人々を驚かしたり。 三十一日。原田直二郞マリイを携へてミツテルワルド…
    1キロバイト (53,077 語) - 2020年6月18日 (木) 15:55
  • た時のことを思い出していた。案外安く買えたので愉快であったので、その余勢で麻布(あざぶ)箪笥(たんす)町に通りを赤坂の新町まで古道具や夜店などをひやかして歩き、古物の火鉢を約束したり、火ばしや餅あみを買ったり、――そしてそれがまかったり、添え物をさせたりするのが面白さに、入らない物まで値切って見た。…
    258キロバイト (51,635 語) - 2021年8月31日 (火) 22:28
  • 源右衛門大阪の為川辰吉みな同じ。)日正辰時なり。撫院は朝(てう)せり。余は寺町御池下る町銭屋総四郎を訪ふ。(姓鷦鷯(ささき)、名春行(しゆんかう)、号竹苞楼(ちくはうろうとがうす)。)主人家に在て応対歓晤はなはだ愜(かなへ)り。古物
    1.54メガバイト (342,889 語) - 2024年3月25日 (月) 01:52
  • 代にふさはしい装(よそほひ)をこらして現れることか。そして若いジェネレーションをたぶらかすことか。たとへどんなに新しさうな顔つきをしてゐても、大抵は古物の複製版さ。君の場合なんかはあんまりはつきりしすぎてゐる。――二つ三つよく知られた名をあげて見りやそれで充分ぢやないか。武者小路の新しい村、もつと古…
    488キロバイト (100,873 語) - 2019年10月21日 (月) 00:51
  • を破る。其後百九十余年を経て、三十九代推古帝七年乙未四月廿七日、地大に震ふ。後七十余年、同四十代天武帝白鳳四年乙亥十一月十日地震。同十三年戊寅十月四日、筑紫国地裂るゝ事三千丈余。其幅三丈計り、此時民夥しく壊れ、山岳大に崩る。同十九年甲申十一月七日、山崩れ河涌きて、諸国舎
    85バイト (14,039 語) - 2024年3月24日 (日) 09:31