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  • 祷らず迚も神仏守り給ふべし。  巫覡などの事に迷いて神仏を汚し猥(みだり)に祈る可らずと我輩も同感なり。凡そ是等の迷不学無術より起ることなれば、今日男子と女子と比較し孰れか之に迷う者多きやと尋ねて、果して女子に多しとならば、即ち女子に教育少なきが故なり。故に我輩は
    102キロバイト (21,772 語) - 2023年8月22日 (火) 12:54
  • 『ナニ、それもね、継母(まゝゝ)でも無けりや、またそこにもある。省吾の奴を奉公にでも出して了つたら、と我輩が思ふの、実は今の家内との折合が付かないから。我輩はお志保や省吾のことを考へる度に、どの位あの二人の不幸(ふしあせ)を泣いてやるか知れない。奈何(どう)して継母といふもの
    731キロバイト (142,452 語) - 2019年9月29日 (日) 05:22
  • 羊視シテ其肉體精神ヲ窘メテ又隨テ其膏血ヲ絞ル者ニ比スレバ同日ノ論ニ非ズ既ニ今日ニ於テ青陽縣ノ管内巨文島ノ人民七百名ハ仕合セモノナリトテ他ニ羨マルヽ程ノ次第ナリト云フ惡政ノ餘弊民心ノ解体シタルモノニシテ是非モナキヿナリ故ニ我輩
    15キロバイト (3,158 語) - 2018年4月21日 (土) 06:34
  • 我輩はである」に対して、「我輩も猫である」というようなものが出る。「我輩は犬である」というようなものが出る。金井君それを見て、ついつい嫌(いや)になってなんにも書かずにしまった。  そのうち自然主義ということが始まった。金井君この流義の作品を見たとき
    184キロバイト (37,284 語) - 2020年6月18日 (木) 15:52
  • 行かない。」 「トビーこんな残物(ざんぶつ)を喰(た)べるしょうか。先生(せんせい)、少(すこ)し御眠(おやす)みになりますか。」 「いいや、俺(わし)疲労(つか)れて居(お)らん。我輩(わがはい)の体質(たいしつ)一種(しゅ)別誂(べつあつらえ)であ
    611キロバイト (98,208 語) - 2023年5月1日 (月) 15:22
  • 、或欺(あざむ)かれもしよう迷いもしようが、昇如きあんな卑屈な軽薄な畜生にも劣った奴に、怪我にも迷う筈ない。さればこそ常から文三に信切でも昇に冷淡、文三をば推尊していても昇をば軽蔑(けいべつ)している。相愛相敬の隣に棲(す)む、軽蔑しつつ迷うという我輩人間の能く了解し得る事ない。…
    429キロバイト (83,606 語) - 2023年10月20日 (金) 13:54
  • 元と向ふといふ、テレツケンと引事なり、其向ひ引といふ、向ふのものを手前へ引寄るなり、酒好む上戶といふも、向ふの物を手前へ引度思ふなり、卽ち好むの意なり、又故鄕を思ふも斯くいふ、是又故鄕を手元へ引よせ度と思ふ意あればなり、彼言語を更に習ひ得んとするに、箇樣に面倒なるものにして、我輩
    935バイト (18,053 語) - 2019年8月11日 (日) 12:31
  • 朝倉始末記 編者:近藤瓶城 明治33年 1900年 『朝倉始末記』(あさくらしまつき)、越前国の戦国大名 朝倉氏の興廃を記した軍記物である。 底本: 近藤瓶城 編『史籍集覧』第6冊,近藤出版部,大正8. Webブラウザ上キーワード検索しやすくするために、「龍」を除く旧字を新字に変換し、いくつかの異体字を常用漢字に変換している。…
    81バイト (8,256 語) - 2024年3月25日 (月) 14:28
  • 「まだ来たばっかりです。来ると直ぐあなたにお目に掛かったのです」 「柏屋に別品がいるしょう」と、岡村が詞を挟んだ。 「どうですか。まだ来たばっかりですから、僕に分かりません」 「そんな事じゃあ困るじゃないか。我輩なんぞ宿屋に着いて第一に着眼するのそれだね」  声と云い、詞と云い、だいぶ晩酌が利いているらしい。…
    404キロバイト (79,999 語) - 2023年10月17日 (火) 13:52
  • 、此古搨本(こたふほん)古槧本(こざんほん)であつただらう。  菅氏では此年茶山が七十五になつた。わたくしその一載間(さいかん)の詩を読んで、事の間接に蘭軒に関するものあるを見出した。それ文化甲子七月九日の墨田川舟遊(ふなあそび)の記を補ふべき事である。  舟遊には犬
    1.54メガバイト (342,889 語) - 2024年3月25日 (月) 01:52
  • 、その首のない獣と、猟師の眼とに、不審を感じて 「それ?」  と、聞いた。猟師、伏目、悲しそうに獣を眺めてから 「わしの犬でがすよ」 「が――何んとして、首が無いのか?」  猟師、草叢(くさむら)へ鉄砲を下ろして、その側(かたわら)へ首の切取られたを置いた。
    1.47メガバイト (284,070 語) - 2023年11月2日 (木) 05:59
  • 我輩未見其欠本也   明治十六年十二月                    近藤瓶城識   明治三十四年十月以物語本(モ印)再校了          近藤圭造     ▲ この著作物、1901年に著作者が亡くなって(団体著作物にあって
    47バイト (17,806 語) - 2024年4月5日 (金) 22:54
  • お前達は咀(のろ)われたしろうとだぞ。 蠅の嘴、蚊の鼻梁。 4365 お前達兎に角楽人だ。     敏捷なる人等 快活な我輩どもの組 「莫愁会」と云ってね、 もう腰が立たなくなったから、 頭歩いて行くのです。 4370     てづつなる人等 今までお世辞を言って大ぶお余(あまり)を貰っていたが、 こうなればもう上がったりです。…
    1.06メガバイト (154,483 語) - 2023年10月22日 (日) 05:06