コンテンツにスキップ

検索結果

  • 夕凪橋の狸』(ゆうなぎばしのたぬき) 作者:梶井基次郎 底本:2008年11月10日筑摩書房発行『ちくま日本文学028 梶井基次郎』 私という恥(はじ)多い者にもこのような憶(おも)い出がある。十幾年(いくねん)という昔(むかし)の話である。 それはまだ自分が中学の三年か四年の頃(ころ)だったよう…
    26キロバイト (5,343 語) - 2021年8月31日 (火) 22:16
  • 響(ひび)く体操(たいそう)の 声(こえ)は市岡中学校(いちおかちゅうがっこう) 磯路(いそじ)まぢかく来(きた)れども 波(なみ)は音(おと)せぬ夕凪(ゆうなぎ)や さす朝潮(あさしお)の心地(ここち)よく 浮(う)かぶ千舟(ちぶね)の帆(ほ)は白(しろ)し…
    12キロバイト (2,330 語) - 2023年9月5日 (火) 15:08
  •      右一首。 3243 処女らが 麻笥(をけ)に垂れたる 続麻(うみを)なす 長門の浦に    朝凪に 満ち来る潮の 夕凪に 寄せ来る波の    その潮の いやますますに その波の いやしくしくに    我妹子に 恋ひつつ来れば 阿胡(あご)の海の 荒磯(ありそ)の上に…
    44キロバイト (7,977 語) - 2019年4月2日 (火) 14:39
  • 車持朝臣千年がよめる歌一首、また短歌 0931 鯨魚(いさな)取り 浜辺を清み 打ち靡き 生ふる玉藻に    朝凪に 千重(ちへ)波寄り 夕凪に 五百重(いほへ)波寄る    沖つ波 いや益々に 辺(へ)つ波の いやしくしくに    月に日(け)に 日々に見がほし 今のみに 飽き足らめやも…
    50キロバイト (9,347 語) - 2019年4月2日 (火) 14:38
  •   御島(みしま) 降(お)れ直(なお)せ 又 真物内(まもんうち)の御家(みうち)に   上(あ)がるうち揚(あ)がりや 又 朝凪(あさど)らは 舞(ま)合(や)へて   夕凪(ようど)らは さりよく 又 さしふ 珍(めづ)らがて   むつき 掻(か)い撫(な)でわちへ 又 成(な)さい人(きよ)思(も)い 宣(の)立(だ)てゝ…
    26キロバイト (5,152 語) - 2019年11月23日 (土) 03:23
  • 3621 我が命を長門の島の小松原幾代を経てか神(かむ)さびわたる 長門の浦より舶出(ふなで)せし夜、月光(つき)を仰観(み)てよめる歌三首 3622 月読の光を清み夕凪に水手(かこ)の声呼び浦廻(うらみ)榜ぐかも 3623 山の端に月かたぶけば漁(いざ)りする海人の燈し火沖になづさふ 3624 我のみや夜船は榜ぐと思へれば沖辺の方に楫の音すなり…
    37キロバイト (6,977 語) - 2019年4月2日 (火) 14:40
  • 1163 年魚市潟(あゆちがた)潮干にけらし知多の浦に朝榜ぐ舟も沖に寄る見ゆ 1164 潮干れば共に潟に出(で)鳴く鶴(たづ)の声遠ざかれ磯廻すらしも 1165 夕凪にあさりする鶴(たづ)潮満てば沖波高み己妻(おのづま)呼ぶも 1166 古にありけむ人の求めつつ衣に摺りけむ真野の榛原…
    48キロバイト (8,916 語) - 2019年4月2日 (火) 14:37
  • 督部参謀長との宅位に名刺を出して、それで暑中見舞を済ませた。  時候は段々暑くなって来る。蝉の声が、向いの家の糸車の音と同じように、絶間なく聞える。夕凪(ゆうなぎ)の日には、日が暮れてから暑くて内にいにくい。さすがの石田も湯帷子(ゆかた)に着更(きか)えてぶらぶらと出掛ける。初のうちは小倉(こくら)…
    61キロバイト (12,116 語) - 2020年6月18日 (木) 15:57
  •    山柄(やまから)や 見が欲しからむ すめ神の 裾廻(すそみ)の山の    澁谿(しぶたに)の 崎の荒磯(ありそ)に 朝凪に 寄する白波    夕凪に 満ち来る潮の いや増しに 絶ゆることなく    古(いにしへ)ゆ 今の現在(をつづ)に かくしこそ 見る人ごとに 懸けて偲はめ…
    55キロバイト (10,481 語) - 2019年4月2日 (火) 14:39
  •    棚引ける 白雲隠り 天ざかる 夷(ひな)の国辺に    直(ただ)向ふ 淡路を過ぎ 粟島を 背向(そがひ)に見つつ    朝凪に 水手(かこ)の声呼び 夕凪に 楫の音(と)しつつ    波の上(へ)を い行きさぐくみ 岩の間を い行き廻(もとほ)り    稲日都麻(いなびつま) 浦廻を過ぎて 鳥じもの なづさひ行けば…
    58キロバイト (11,048 語) - 2019年4月2日 (火) 14:41
  • つ。足を舷端(ふなばた)にかけ櫓に力加へしと見るや、声高らかに歌ひいでぬ。 海も山も絶えて久しく此声を聞かざりき。うたふ翁も久しく此声を聞かざりき。夕凪(ゆうなぎ)の海面(うみづら)をわたりて此声の眽ゆるやかに波紋を描きつつ消えゆくとぞ見えし。波紋は渚(なぎさ)を打てり。山彦は微(かすか)に応(こた…
    41キロバイト (9,016 語) - 2023年1月24日 (火) 19:25