Wikisource:ウィキペディアンのみなさんへ
ウィキペディアンのためのウィキソース案内 |
大規模な姉妹プロジェクトであるウィキペディアのほうが詳しい利用者のための、ウィキソースの簡単な説明 |
ようこそ、あなたが改善できるフリーの図書館、ウィキソースへ。
ウィキペディアンであるみなさんは、ウィキが何であるか、どのように機能するか、どのように編集するかご存じですよね;このページではウィキペディアとウィキソースの間にある重要な違いに焦点をあて、ここのものがどのように機能するかをよく知るための手助けをします。ウィキソースは新たなコンテンツを創作する場ではありません;本プロジェクトは、既刊の作品を複製して、既存の知識や文学をすべての方々が簡単に利用できるようにするのが、主な目的です。
ウィキペディアとウィキソースの決定的な違い
[編集]Wikipedia | Wikisource |
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記事 | 作品 |
特筆性 | 既刊 |
出典 | スキャンした底本ファイル |
引用 | 底本 |
記事の削除 (さらに: CfD, TfD, etc...) |
削除依頼 |
著作権侵害の疑い | |
名前空間 | さらに: Author, Index, Page, Translation |
フェア・ユース | パブリック・ドメインまたはフリー・ライセンスのみ |
曖昧さ回避ページ | 曖昧さ回避ページ |
底本選択ページ | |
スタイル | 表記は底本どおり |
ヘッダは各ページに |
- 作品 – Main名前空間のページは通常、「記事」ではなく「作品」と呼びます。ウィキソースではしばしば、章または節に対してサブページを使います。これはウィキペディアでは一般的ではありません。
- 特筆性 – ウィキソースでは、収録の原則として特筆性を使用することはありません。その代わり、専門の出版業者による出版物であることが作品をウィキソースに追加するために必要です。
- ウィキソースは、出版歴に関係なく歴史的に重要な原文書をも収録します。これは、特筆性が重要となる唯一の場合です。
- 信頼性のある出典 – ウィキペディアでは信頼性を維持するために文献を使用する一方、ウィキソースでは原出版物のスキャン版を使用します(#技術面の違いを参照)。
- 削除 – 削除議論はすべてWikisource:削除依頼で扱います。
- ウィキソースはウィキペディアより小規模なコミュニティーです。したがって、以下もすべてWikisource:削除依頼で扱います:リダイレクトの削除依頼、利用者ページの削除依頼、CfD (Categories for Discussion) 、TfD (Templates for Discussion)
- 名前空間 – ウィキソースには、ウィキペディアでは使わない名前空間も使います。作者 (Author) 名前空間にはウィキソース上の各作者のページが含まれます。IndexおよびPage名前空間は校正ページ拡張機能(#技術面の違いを参照)によって使用されます。Main名前空間は投稿された文章(フィクションおよびノンフィクション)にのみ使用します;独自作品や追加資料はここで創作すべきではありません
- さまざまな作者がつくった関連作品のリストやコレクションなど、多くの追加資料はPortal名前空間に入れるべきです。特定の作者に関連するものは、すべて適切な作者ページまたはそのサブページに置くべきです。
- Portal名前空間はウィキペディアのものとは若干異なります。ここでは、テーマの目録として、あるいはMain名前空間の作品を体系化して案内するために、機能します。
- フェア・ユース – ウィキソースのものはすべて著作権保護がないものであるべきです。たとえ「フェア・ユース」の要件を満たしていても不適切です。すべてパブリック・ドメインまたはフリー・ライセンスでなければなりません。
- 曖昧さ回避 – ほとんどの場合、ウィキソースではウィキペディアと同様、同じ名前の作品や著者に対して{{曖昧さ回避}}ページを使用します。しかし、ウィキペディアは特殊な種類の曖昧さ回避ページも使用します:{{底本選択}}ページです。底本選択ページは同じ作品の異なる版に関する曖昧さを回避します(例:論語)。
- 表記と文法 – はウィキソースでは訂正すべきではありません。誤字が原作の一部ならば、ウィキソース投稿版に残すべきです。表記の訂正は{{sic}}のようなテンプレートを使い、ツールチップで表示されるかもしれません。
- ヘッダ – ウィキソースではほとんどすべてのページにヘッダ・テンプレートを使用します。Main名前空間では{{header}}を使います。作者名前空間のページには{{author}}を使い、WikisourceおよびHelp名前空間には{{process header}}を使い、Portal名前空間には{{portal header}}を使ってください。どのヘッダにもサブページ版があります。 Category:ウィキソースのテンプレートを参照してください。ウィキペディア内でもっとも近いのはinfoboxesです。
文化面の違い
[編集]ウィキソースに作品を追加する際の望ましい方法は、校正ページ拡張機能を使うというものです。これにより、原文書の文章と複製版とを横並びで比較することができます。あるいは、別のウェブサイト(青空文庫など)からコピー・アンド・ペーストしたり、物理的な本から直接写したりすることで作品を追加することができます。これらの方法は、必要ならば認められますが最適とはいえません。ウィキソースの目標は、最終的にはすべての作品がウィキソース内で校正され、それゆえ原スキャンとともにバックアップされることです。
技術面の違い
[編集]ウィキソースは、スキャン画像と関連する校正済みテキストを追加するために校正ページ拡張機能を使用します。
この拡張機能が機能するには、PDFやDjVuファイル、あるいはその他ファイルタイプ(その他ファイルタイプは複数ページの作品の場合により複雑になりますが)が必要です。ファイルはウィキメディア・コモンズに保存され、対応するページがIndex名前空間に生成されます(どちらのページも同じページ名であるはずです;名前空間のみ違います)。拡張機能がファイル内の各ページに対するリンクをIndexページに自動的に生成します。これらのページはPage名前空間内にあります。Page名前空間のページはその後、ウィキペディアのテンプレートと同様の方法でMain名前空間へトランスクルージョンされます。
拡張機能により、各ページに異なる「校正の状態」(ほとんどの場合は「未校正」、「校正済」、または「検証済」;特別な場面では「問題有」または「テキストなし」)が用意されています。Page名前空間の各ページを承認するには少なくとも2人以上の利用者が必要です。各状態は色分けされています。この状態はPage名前空間、Index名前空間の親ページに表示され、Main名前空間の各ページの上部のリボンにおいてまとめて確認することができます。
このシステムによりウィキソースの文章の信頼性を確保します。このシステムは本プロジェクトに完全に校正された文章を提供するだけでなく、速やかにすべての利用者が原ページ・スキャンを利用できるようにして校正過程で生じた誤字を後日訂正する(または原作の一部として検証・認証をする)ことができるようにします。さらに、原則の面から考えると拡張機能によって、だれでも底本を校正する過程に貢献することができるというウィキメディアの概念が具体化されます;だれにも開放されていて、だれでも利用可能です。
ウィキソースに作品を追加する方法
[編集]ウィキソースに追加する新たな作品は、通常DjVu形式でウィキメディア・コモンズにアップロードされたスキャン画像の形であるべきです。スキャン画像がなくウィキソースに追加した作品も一部の状況では受け入れ可能ですが、将来削除されるおそれがあります。ウィキソースに追加する作品には、右のベン図にあるように、3つの主たる要件があります。
出典
[編集]ウィキソースの作品には出典が必要です。理想的には、上述のDjVuファイルと校正ページ拡張機能によりなされるべきです。これより劣るが、それでも受け入れ可能なのは、青空文庫など別の場所で校正された作品です。ある利用者が作品を原本から翻刻して、別の利用者がそれを校正することもできます。後ろの2つの場合、{{textinfo}}テンプレートを使って底本情報を議論ページに記録すべきです。(最初の場合は拡張機能がかかる情報を提供します。)底本のスキャンもなく{{textinfo}}もない作品は削除のリスクがあります。
- スキャンのない作品を追加する場合、ウィキペディアと同様の方法で新規ページを始めることができます。
- 校正用のスキャンを追加するには、スキャン画像をコモンズにアップロードし、ウィキソースにIndexページを作成しなければなりません。さらなる詳細はヘルプ:Indexファイルの基本ガイドを参照してください。
既刊
[編集]ほとんどすべての場合、ウィキソースの作品は専門の出版業者によって出版されたものでなければなりません。ウィキソースでは自著または自費出版業者の作品は保存しません;本図書館のものはすべて、以前出版されていなければなりません。この唯一の例外は、歴史的に重要な原文書です;この場合ウィキソース様式の特筆性要件が適用されます。
ライセンス
[編集]ウィキソースの作品にはライセンス(利用許諾)がなければなりません。これはしばしば作品が現在パブリック・ドメインであることを意味しますが、クリエイティブ・コモンズなどのフリー・ライセンスのもとで公開されている作品も受け入れ可能です。ライセンス情報は作品のフッタ部に適切なテンプレートを用いて表示すべきです。