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一助広　　　　　　毛利民部大輔 一恒家　　　　　　来島右衛門尉 一長光　　　　　　菅平右衛門尉 一景長　　　　　　新庄越前守 一直江　　　　　　山崎右京亮 一景光　　　　　　中井式部大夫 一藤島　　　　　　別所豊後守 一兼元　　　　　　日根野織部 一国光　　　　　　石川玄番允 一安吉　　　　　　山内対馬守 一直綱　　　　　　有馬玄番允…

俊の事を十二箇条も出せるを参稽して、是れ即ち般の始祖たる帝誉の名なるべしといへり。但だ山海経に出せる帝俊に関しては、其注家郭璞は其中帝俊生后稷といへる一条のみ俊は誉とすべしといひたれども、余の各条は皆帝俊を以て帝舜の仮借ならんといへるに対し、静安は大荒経中に自から帝舜あれば、同一人の名を或時は俊…

すは）、保科（ほしな）、丹羽︀（には）の諸︀將と之に繼ぎ河內口より進む。 是より先、城兵、大和を侵（をか）す。大和の法隆寺法隆寺（ほふりうじ）に工人中井正次（まさつぐ）と云ふものあり。前役に東軍の爲に攻具を造（つく）る。城兵之を怨（うら）み、法隆寺（ほふりうじ）を圍みて之を焚（や）く。二十六日大野治…

高束は文化三年生で、榛軒より少（わか）きこと二歳であつた。 　中井肥後は銀細工人で幕府の用達をしてゐた。家は湯島にあつた。中井は嘗て治を榛軒に請うて其病が瘥（い）えた。そして謝恩のために銀器数種を贈つた。榛軒は固辞して受けなかつた。中井が其故を問うた時、榛軒は云つた。「兎角さう云ふ物は下人に悪心を…

。怙（こ）を喪（うしな）った時、兄は二十六歳、弟は二十歳であった。抽斎は柏軒を愛して、己（おのれ）の弟の如くに待遇した。柏軒は狩谷棭斎の女（むすめ）俊（たか）を娶（めと）った。その次男が磐（いわお）、三男が今の歯科医信平（しんぺい）さんである。 　抽斎の最初の妻定が離別せられたのは何故（なにゆえ）…

通られ候に付、横田を御抱へなされ候事叶はずとて、後々まで御残念に思召され候よし、十四歳にて箇様の事は、中々凡人とは見えず候よし、此段板坂卜斎直語を、中井太郎兵衛・布施三説聞き候て、人にかたられ候、大学は大将の器量あるを御聞き、他に異なる御所望に思召し候よし、彼宇佐美造酒之助を御家へ召出され候のち、橋…