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  • 北陸(ほくろく)はあにまた詩(し)の国(くに)ならや、 雖三百盃莫強辞。辺土不是酔郷。 此一両句可重詠。北陸豈亦詩国。 源順能登守刺史赴任時餞別序 慶滋保胤 新古今 たかきやにのぼりてみれば煙たつ たみのかまどはにぎはひにけり 仁徳御製 詠史(えいし) ともしびくらうしてすうかうぐしがなみだ、 よるふかくしてしめんそかのこゑ、…
    324キロバイト (63,686 語) - 2019年11月19日 (火) 14:37
  • だ。一たい、名前は何と言う?」 この言葉の間に、二人の間の殺気は、自から銷沈(しょうちん)した。闇太郎の姿は、静かな立ち姿に変り、武士の扇子は、下げられた。 「この場を、見遁してくれるというのは、有がてえが、人の名を聴くんなら、自分から名乗るが、礼儀でしょうぜ」…
    96キロバイト (18,832 語) - 2019年2月26日 (火) 14:51
  • だとか云うです。なぜ睨だのか判(わか)りませんが、まあ、そういうことになっているので、俗に睨みの松と呼ばれていました。 くどくも申す通り、場所が場所である上に、そういう因縁付きの松が突っ立っているですから、その松の近所がとかくに物騒で、追剥や人殺しや首縊(くびくく)りの舞台に使われ易いです。…
    66キロバイト (13,280 語) - 2019年2月27日 (水) 14:45
  • [仮名]なつそびく うなかみがたの おきつすに とりはすだけど きみはおともせず [左注]なし [校異]奥津 -> 奥 [元][類][紀] / <> -> 者 [西(右書)][元][類][紀] / 君者 [類][古][紀] 君 [事項]雑歌 羈旅 千葉 地名 動物 [訓異]なつそびく,[寛]なつそひく…
    222キロバイト (46,394 語) - 2023年9月5日 (火) 15:40
  • はついに釣り込まれる。「独逸人が大鷹源吾(おおたかげんご)の蒔絵(まきえ)の印籠(いろう)を見て、これを買いたいが売ってくれるだろうかと聞くんだそうだ。その時東風の返事が面白いじゃないか、日本人は清廉の君子(くんし)ばかりだから到底(とうてい)駄目だと云ったんだとさ。その辺は大分(だいぶ)景気が…
    1.06メガバイト (208,385 語) - 2022年11月4日 (金) 04:57
  •   せにすれば  身ははしたかの  すゞろにて  なつくるやどの   なければぞ  ふる〈す脫歟〉にかへる  まにまには  飛びくれ〈るカ〉事の   ありしかば  ひとりふすまの  とこにして  寢ざめのつきの   眞木の戶に  ひかりのこさず  もりてくる  かげだに見えず…
    468バイト (63,252 語) - 2020年7月26日 (日) 02:47
  • い時で、しかも事がありかねまじき場所でおおいと来たんだから、突然と予期が合体して、自分の頭に妙な響を与えた。この声が自分を呼だんなら、何か起ったなとびくんとするだけで済むだが、五六間後(うしろ)から行く自分の注意を惹(ひ)くためとは受取れないほど大きかった。かつ声の伝わって行く方角が違う。こっ…
    484キロバイト (91,890 語) - 2023年10月17日 (火) 13:42
  • 「なんだ。」と云つて、駿介は険しい顔をしてそつちを見た。しかし、やうやく笑ひをおさへたじゆとふと顔が合ふと、今度は彼がてれ臭さうに横を向いて、ぷつと吹き出してしまつた。するとそれがきつかけで彼も大声をあげて笑ひ出した。じゆもまた笑つた。お道も、何かわからぬやうなへんな顔をしながら、そのなかに入つて笑つた。…
    488キロバイト (100,873 語) - 2019年10月21日 (月) 00:51
  • のは、孰(いず)れも顋(おとがい)を気にし給(たま)う方々。しかし熟々(つらつら)見て篤(とく)と点撿(てんけ)すると、これにも種々(さまざま)種類のあるもので、まず髭(ひげ)から書立てれば、口髭、頬髯(ほおひげ)、顋(あご)の鬚(ひげ)、暴(やけ)に興起(おや)した拿破崙髭(ナポレオンひげ)に、…
    429キロバイト (83,606 語) - 2023年10月20日 (金) 13:54
  • びくさ)いにおいが上る。過去のにおいである。忘れとして躊躇(ちゅうちょ)する毛筋の末を引いて、細い縁(えにし)に、絶えるほどにつながるる今と昔を、面(ま)のあたりに結び合わす香(におい)である。  半世の歴史を長き穂の心細きまで逆(さか)しまに尋ぬれば、溯(さかのぼ)るほどに暗澹(あんた
    711キロバイト (133,899 語) - 2023年10月17日 (火) 13:49
  • らはなどにひきとられて。なきなどするもおかし。むらさきのかみにあふちのはなつけ。あをきかみにさうぶのはほそくてひきゆひ。もしはしろきかみをねじてむすびくはへなどしたるも。さま〴〵いとおかし。いとながきねをふみのなかにいれて疊たるも。いとえんなる心地す。返事かゝむとて。かたらふ友だちといひあはせ。みせ…
    431バイト (30,673 語) - 2022年6月8日 (水) 09:37
  • らせ給ひぬる後、法皇より内に聞こえさせ給ふ。 したはるる名残に堪えず月を見れば雲の上にぞ影はなりぬる 御返し、内の上、 君はよし千年のよはひたもてれば相見事の数も知られず 一院は、忠継の宰相の女の中納言の典侍殿と言ふ腹にも、男女御子達数多物し給ふ中にも、勝れ給へる内親王を、いと悲しき物にかしづき聞…
    424キロバイト (97,325 語) - 2022年10月1日 (土) 01:23
  • )だよ。一つの道理は説明出来ても。ほかの事実が解釈出来ない。あちらを立てればこちらが立たない。九尺二間に雨戸が二枚じゃ……スカラカ、チャカポコ。チャカポコチャカポコ……  ▼あ――ア。九尺二間に雨戸が二枚じゃ。まして況(いわ)や朝から晩まで。走馬燈籠(まわりどうろう)か百色眼鏡か。猫の眼玉じゃ、…
    1.34メガバイト (257,350 語) - 2023年10月17日 (火) 13:34