江城子

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
白文 書き下し文 訳文
晩日金陵岸草平 晩日[1] 金陵[2] 岸 草 平らかに 暮れ方の金陵の岸辺 草は平らかに続き
落霞明 落霞らっか[3] 明かにして 夕焼けは輝かしいが
水無情 水 無情なり 流れゆく水は無情で
六代繁華 六代[4]の繁華 六朝の繁華は
暗逐逝波聲 ひそか逝波せいは[5]の声を その流れゆく長江の波の音を追って人知れず過ぎゆきてしまった
空有姑蘇臺上月 空しく有り 姑蘇台こそだい[6]上の月 (今では)ただ虚しく姑蘇台の上に月がかかり
如西子鏡 西子[7]の鏡の如く 西施を映した美しい鏡のように(その古と同じく)
照江城 江城[8]を照らす 長江河畔の城市金陵を照らしている

注釈[編集]

  1. 夕方、夕暮れ、暮れ方。
  2. 現在のw:南京w:六朝歴代の首都として、後代にはw:江南の豊かさ象徴する都市としてその繁華を長らく讃えられてきた。
  3. 夕焼け。
  4. 上述の六朝のこと。
  5. 過ぎゆく川の流れ。行きて帰らぬ時の流れ、歴史の変遷を象徴する。『w:論語子罕篇く者はくのごときか、昼夜をかず」に基づく。
  6. 姑蘇台は、呉王w:夫差w:西施のために呉の首都姑蘇に造った高殿たかどの。中国歴代の詩文で、西施や春秋の興亡と共にあまた採り上げられてきた題材。姑蘇台 - w:コトバンク。現在のw:蘇州市w:虎丘区にある。
  7. 西施のこと。美女の代表例で、ここでは美女そのものを指す。
  8. 長江河畔の都市。ここではw:金陵城市=南京を指す。

この著作物は1924年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 

原文の著作権・ライセンスは別添タグの通りですが、訳文はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスのもとで利用できます。追加の条件が適用される場合があります。詳細については利用規約を参照してください。