江城子
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白文 | 書き下し文 | 訳文 |
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晩日金陵岸草平 | 晩日[1] 金陵[2] 岸 草 平らかに | 暮れ方の金陵の岸辺 草は平らかに続き |
落霞明 | 夕焼けは輝かしいが | |
水無情 | 水 無情なり | 流れゆく水は無情で |
六代繁華 | 六代[4]の繁華 | 六朝の繁華は |
暗逐逝波聲 | その流れゆく長江の波の音を追って人知れず過ぎゆきてしまった | |
空有姑蘇臺上月 | 空しく有り |
(今では)ただ虚しく姑蘇台の上に月がかかり |
如西子鏡 | 西子[7]の鏡の如く | 西施を映した美しい鏡のように(その古と同じく) |
照江城 | 江城[8]を照らす | 長江河畔の城市金陵を照らしている |
注釈
[編集]- ↑ 夕方、夕暮れ、暮れ方。
- ↑ 現在のw:南京。w:六朝歴代の首都として、後代にはw:江南の豊かさ象徴する都市としてその繁華を長らく讃えられてきた。
- ↑ 夕焼け。
- ↑ 上述の六朝のこと。
- ↑ 過ぎゆく川の流れ。行きて帰らぬ時の流れ、歴史の変遷を象徴する。『w:論語』子罕篇「
逝 く者は斯 くの如 きか、昼夜を舎 かず」に基づく。 - ↑ 姑蘇台は、呉王w:夫差がw:西施のために呉の首都姑蘇に造った
高殿 。中国歴代の詩文で、西施や春秋呉の興亡と共にあまた採り上げられてきた題材。姑蘇台 - w:コトバンク。現在のw:蘇州市w:虎丘区にある。 - ↑ 西施のこと。美女の代表例で、ここでは美女そのものを指す。
- ↑ 長江河畔の都市。ここではw:金陵城市=南京を指す。
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