新体詩抄/ロングフェルロー氏児童の詩(尚今居士)
表示
< 新体詩抄
ロングフェロー氏兒童の詩
[編集]尚今居士
| 來れわらはべかたはらに | 汝が遊ぶさま見れば |
| 我等か多年苦みて | なほとけざりし疑は |
| 忽ち解けて露ほどの | 曇りも胸に止まらず |
| 汝が遊びたはるゝを | 見るは恰も東なる |
| 窓打あけて日に向ひ | さえづる鳥の聲聞て |
| 清く流るゝ川水に | 臨むが如き心地せり |
| 流るゝ水も鳥のねも | 照らすあさひも汝等の |
| 心の如くゆたかなり | されど我等の心中は |
| かなしき秋も過去りて | 寒き雪霜ふりにけり |
| わらはべ無くば世の中は | 如何に苦しきことならん |
| わらはべ無くばわれ〳〵は | |
| 前を望むもうばたまの | 闇の夜中に異ならず |
| 知らずや茂る森の木は | いと美はしきみどり葉に |
| 清き空氣や日の光 | 其 |
| 善き汁液を造り成し | 幹と枝とを養ふを |
| 知れよのどけき氣候をば | うけて早くも感ずるは |
| 幹にはあらで軟かき | 緑の葉にぞありぬるを |
| 森を此世にたとふれバ | 葉はわらはべに比ぶべし |
| 來れわらはべかたはらべに | のどけき天を吹く風も |
| 花べに戯れ啼く鳥も | 汝が清きこゝろには |
| 何如なる事を告るやを | 我耳近くさゝやけよ |
| 思慮をめぐらし智を竭し | 我等が成せるわざとても |
| 我等が書けるふみとても | 汝が樣のかはゆさに |
| 汝が |
比ぶることのなるべきや |
| 人の賞する詩や歌は | 世に數多くあるなれど |
| 完至無虧の汝等に | 及ぶべきものあらずかし |
| 汝は生ける詩歌なり | 他は皆死にし言葉のみ |
| この文書は翻訳文であり、原文から独立した著作物としての地位を有します。翻訳文のためのライセンスは、この版のみに適用されます。 | |
| 原文: |
|
|---|---|
| 翻訳文: |
この著作物は、1899年に著作者が亡くなって(団体著作物にあっては公表又は創作されて)いるため、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(回復期日を参照)の時点で著作権の保護期間が著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)80年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。 この著作物は、アメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつ、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。 |