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放蕩息子 →
大塚徹・あき詩集 杏作者:大塚徹昭和21年1946年
父母は あやまちにして 我を産みき 我またあやまちにして妻子もちぬ 霖雨(つゆ)降れば 杏(あんず)は紅く熟するものを あやまちの生命(いのち)に昏(く)れて 窓に坐す
〈昭和二一年、新涛〉