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オックス博士の幻想/第十五章


第十五章
終わりの来る場所

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...その時、とてつもない爆発音が鳴り響いた。クィクエンドーネを包む雰囲気は、まるで燃え上がっているようだった。驚異的な強さと躍動感を持った炎が、流星のように空に舞い上がった。もし夜だったら、この炎は10リーグ先まで見えたことだろう。

クィクエンドーネの全軍は、まるでオマキザルの軍隊のように地面に横たわっていた...幸いにも犠牲者はなく、いくつかの擦り傷と打撲だけであった。その時、たまたま落馬しなかった菓子職人は、羽目を外し、それ以上の怪我をせずにすんだ。

何があったのだろう?

簡単に言うと、ガス管が吹っ飛んでしまったのだ。博士と助手が不在の間に、何らかの不注意があったのだろう。酸素の入ったタンクと水素の入ったタンクとの間で、どのように、あるいはなぜ通路が確立されていたのかは不明である。この2つのガスが合わさると、爆発する混合ガスができ、それが不注意にも火を噴いてしまった。

しかし、軍隊が立ち上がった時には、オックス博士と助手のイーゲンは姿を消していた。

脚注

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この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 

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