Wikisource:記事作成のガイドライン (法令)
このページはウィキソース日本語版の公式な方針です。多くの利用者に支持されていて、すべての利用者が従うべきであると考えられています。必要に応じて編集することは可能ですが、その変更はコミュニティーの合意を反映している必要があります。大きな変更を加える場合は、ノートページで提案してください。 |
記事作成のガイドライン |
日本の法令ページを書くときのガイドラインです。 |
基本方針
[編集]- このガイドラインは、ウィキソースの編集者が法令を題材とするページを作成し又は編集するに際して目安となるべきものであって、編集者に対して強制力を持つものではありせん。ページの内容がこのガイドラインに即していないことは、予告なしにページの削除、編集の差し戻しその他のネガティブな行動を取る理由にはなりません。
- このガイドラインでいう原本とは、公報(官報、公報)、又は法令全書のことを指します。
- 原本に記されている文が縦書きであっても、縦書きであることがその法令において必要不可欠である場合を除き、ウィキソースにおいては、横書きで収録します。
適用範囲
[編集]- このガイドラインは、次の法令に適用します。以下に該当しない法令についても、同様な形式である場合は準用することができます。
- 日本国の法令(憲法、法律、命令、告示)、条約
- 日本国の地方自治体の例規(条例、告示、公示)
- 上記の日本国には、第二次世界大戦までの旧外地(朝鮮、台湾、樺太、南洋、関東州)において日本国政府の機関として公布された法令も含みます。
- 琉球政府(アメリカ合衆国統治下の琉球列島)の法令(布告、布令、立法、告示)
法令の記述の書式
[編集]- 原本に記されている文に近い文字、インデントとすべきですが、可読性及び二次利用のし易さを考慮する必要があります。
ページ名及びページについて
[編集]- ページ名は法令の題名を使用する。題名が存在しないものは、上諭文又は布告文に書かれている部分からとってくる。なければ法令全書の目録に記されている名称を使用する。以降、法令名と称す。
- 原則として一ページにつき、一法令を記載します。
- 官報や法令全書において一つの上諭及び布告文によって記されている場合のみ、上記の原則の例外となります。
- 大日本帝国憲法下の上諭文
朕帝國議會ノ協賛ヲ經タル○○○ヲ裁可シ茲ニ公布セシム
朕は、帝国議会の協賛を経たる○○○を裁可し、ここにこれを公布せしめる。
- 上記の上諭文の「○○○」の部分が法令名となる。
- 日本国憲法下の公布文
○○○を公布する。
- 上記の公布文の「○○○」の部分が法令名となる。
法令文書の著作権
[編集]当ガイドラインの範囲に含まれる法令は、日本国の著作権法第13条の規定によりパブリックドメインとなっており、自由に利用することができます。ウィキソースでは著作権の方針により著作権タグの貼り付けが定められています。当ガイドラインの範囲に該当するページに適用することができる著作権タグは以下の通りです。
著作権タグ | 適用範囲 | 備考 |
---|---|---|
{{PD-old}} | 1899年より前に日本国において公布された法令 | |
{{PD-JapanGov-old}} | 1899年から1970年までに日本国において公布された法令 | 1945年から1972年までにアメリカ合衆国統治下の沖縄で公布された法令を除く |
{{PD-JapanGov-old|ryukyu=yes}} | 1945年から1972年までにアメリカ合衆国統治下の沖縄で公布された法令 | アメリカ合衆国の機関が公布した法令を除く |
{{PD-JapanGov}} | 1970年以降に日本国において公布された法令 | 沖縄県は日本国に復帰した1972年以降 |
法令ページの構成
[編集]原則
[編集]法令のページについては、原則として、次のような構成になるように統一するようにしてください。但し、大日本帝国憲法と日本国憲法のように法的連続性が学説が分かれている場合は、別の法令として扱います。
- 全面改正された法令・同じ名称の別の機関の法令がある場合
- 例)著作権法
- 著作権法 - 曖昧さ回避
- 著作権法 (明治32年法律第39号) - 公布時の法文
- 著作権法中改正法律 (明治××年法律××号) - 公布時の法文を改正する法律
- 著作権法/明治yy年m月d日施行
- 著作権法中改正法律 (大正××年法律××号) - 公布時の法文を改正する法律
- 著作権法/大正yy年m月d日施行
- 著作権法中改正法律 (明治××年法律××号) - 公布時の法文を改正する法律
- 著作権法 (昭和45年法律第48号) - 公布時の法文を全面改正した法律
- 著作権法を改正する法律 (昭和××年法律××号) - 公布時の法文を全面改正した法律を改正する法律
- 著作権法/昭和yy年m月d日施行
- 著作権法を改正する法律 (平成××年法律××号) - 公布時の法文を全面改正した法律を改正する法律
- 著作権法/平成yy年m月d日施行
- 著作権法を改正する法律 (昭和××年法律××号) - 公布時の法文を全面改正した法律を改正する法律
- 著作権法 (××) - 日本国外の著作権法
- 著作権法 (明治32年法律第39号) - 公布時の法文
- 全面改正されていない法令
例)身体障害者補助犬法
- 身体障害者補助犬法 (平成14年法律第49号) ※制定時条文
- 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(改正法)
- 内閣の重要政策に関する総合調整等に関する機能の強化のための国家行政組織法等の一部を改正する法律 (平成27年法律第66号)(改正法)
- (以下略)
例外
[編集]- 詔書
- 詔書(衆議院解散、国会の総選挙、宣戦布告、終戦詔書等)については、通常改正されないので、詔書の件名をそのままページ名とします。
- (例):平成二十八年七月十日に参議院議員の通常選挙を施行することを公示する詔書、日本国憲法第七条により、衆議院を解散する詔書、大東亞戰爭終結ノ詔書
- 単に法令を廃止又は施行するための法令
- 単に法令を廃止又は施行する目的のために公布された法令(例:○○法を廃止する法律、○○法の施行期日を定める政令)については、改正される事例が少ないことから法令の名称をそのままページ名とします。同名の法令名が複数存在する場合は法令番号で曖昧さ回避を行うようにしてください。
原則として、公報(官報、地方自治体の公報等)に登載された形式により投稿するものとします。また、法令データ提供システムへのリンクを公布時の法文に貼り付けることにより「最新の改正を反映させた法文」を作成することを省略することができます。
ページ内のレイアウト
[編集]上諭文・公布文の扱い
[編集]上諭文又は公布文は法令の一部を構成しませんが、官報に掲載されている場合は、原則として掲載してください。
御名御璽の扱い
[編集]御名御璽は、憲法・法律・政令・勅令・条約が公布される際に、天皇が御名を署し、御璽を捺印する部分を指して官報上に記載されるものです。
上諭文又は公布文と同様に法令の一部を構成しませんが、御名御璽については公布権者である天皇が公布したことを示すものですので、官報に掲載されている場合は原則として掲載してください。なお、底本が御署名原本である場合であっても、諱を書かず、御名御璽テンプレートを使用してください。
御名御璽については、書式を統一するため、次の御名御璽を示すためのテンプレートを使用してください。
テンプレート | 表示例 | 説明 |
---|---|---|
{{御名御璽}} | 御名御璽
|
年代やページの列数によって書式が変更されているため、あくまで汎用的なものとして使用される。 |
{{御名御璽2}} | 御名御璽 |
日本の法令で昭和初期(確認した部分は20年から23年)に1ページ5列として書かれた時に使用される御名御璽。 |
{{摂政名}} | 攝政名
|
摂政が置かれている場合に御名御璽に併用して使用される。
過去に摂政が置かれたのは、大正10年11月25日(「皇太子裕仁親王攝政ニ任ス」の公布日)から大正15年12月25日までがある。 |
目次の表示方法
[編集]- 節は使わない。原本に記されている文表記に近くするため、文字を大きくしないため。
- 附則は、{{附則}}を使用する。
条以上の表示方法
[編集]- Template:編章節款目を使用する。
- id属性は、s●。その下位にあたるものはs●-●と数字を入れていく。
条以下の表示方法
[編集]- 条
-
- 基本的に<b id="a~">第~条</b>と記す(~に条文番号を算用数字で入れる)。
- 条文見出しが有る場合<span id="a~">(~)</span>'''第~条'''と記す。
- インデントする場合は、<div style="text-indent:-1em;margin-left:1em;">~</div>で囲う。
- 項
-
- 基本的に第二項以上がある場合<span id="a~_~"></span>と記す。
- 項に番号が付いている場合、<span id="a~_~">~</span>と記す。
- 号
-
- 基本的に、<span id="a~-~">~</span>と記す。
- 他細かく別れる場合(イロハや、(1)(2)や(i)(ii)など)、idに-~を付け足していく。
- 条の枝番号
-
- 基本的には<b id="a~.~">第~条の~</b>と記す。
- 他枝番号の枝番号がある場合、idに.~を付け足していく。
- aはarticleで、本則の条に対して付する。fはfusokuで、附則の条項に対して付する。
漢字選択
[編集]ページ名の場合
[編集]- 基本的にCJK統合漢字及拡張-Aの漢字を使用するようにしてください。
ページ内の場合
[編集]- 基本的にBMP内の漢字を使用します。
- 異体字の場合、CJK統合漢字及びCJK互換漢字内に存在するのならそちらを使用します。
- CJK互換漢字では、通常表示しがたい部分(FA30~FAFF)があるため、{{異体字|~}}で囲むようにしてください。
書きかけの場合の処置
[編集]- 基本的にそのページで扱う法令の法文又はこれに付随する文(公布文や上諭文等)が未完結である、又はその題名、法令番号その他の関連事項のいずれかが欠けている場合、{{スタブ}}を貼るようにしてください。
- 条文は終了しているが、情報の部分が未完結の場合、{{情報部分のスタブ}}を貼るようにしてください。
- もし完璧だと思ったら、上記テンプレートを外してください。
その他
[編集]- 法令の情報と法文は区別してください。法文自体はPDであるため、CC-by-saの効力を有する部分とPDである部分をなるべくソースの状態から分けておくことにより、二次利用する際、著作権の適用について明確に区分することができます。
テンプレート
[編集]例:民法
{{header | title = {{PAGENAME}} | notes = '''{{{題名}}}'''('''{{{題名読み}}}''') *{{{公布年}}}{{{法令番号}}} *施行:{{{施行年月日}}} → {{{本法法文以外で施行日が決められている法令}}} **改正の施行:{{{改正を実行させた法令が施行される年月日}}} *改正前:{{{改正前の法令}}} *改正: **{{{改正を実行させた法令}}}→{{{改正された法令}}} *廃止:{{{廃止年月日}}} *廃止法令:{{{廃止を実行した法令}}} *被改正法令:{{{改正される法令}}} *被廃止法令:{{{廃止される法令}}} *常用漢字表記:{{{常用漢字での題名}}} {{異体字使用|{{{異体字}}}は{{{親字}}}、・・・、{{{異体字}}}は{{{親字}}}}} }} :構成 :*[[#1|第1条]] :**[[#1_2|第2項]] :*[[#2|第2条]] :**[[#2-1|第1号]] :**[[#2-2|第2号]] :**[[#2-3|第3号]] :*[[#3|第3条]] :*[[#3.2|第3条の2]] :*[[#4|第4条]] :;[[#附則|附則]] :*[[#f_1|第1項]] [[Category:{{{公布年}}}の{{{法令形式}}}|{{{題名読み}}}]] ---- {{{上諭・公布文}}} {{御名御璽}} <div style="margin-left:4em;">{{{署名年月日}}}</div> <div style="text-align:right;"> {{{副署}}} </div> {{{法令番号}}}(官報 {{{公布年月日}}}) <div style="margin-left:3em;"> {{{題名}}} </div> {{{本則}}} {{{附則}}} {{{著作権タグ}}}