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イイススこたへてへり、なんぢ無花果樹いちじくしたたりとひしにりて、なんぢしんず、なんぢこれよりもおほいなることん。 五一 またかれふ、われまことまことなんぢぐ、これよりなんぢてんひらけて、かみ使つかひひとうへ陟降のぼりくだりするをん。


第二章

第三日だいさんじつに、ガリレヤのカナに婚筵こんえんあり、イイススのはゝ彼處かしこりき。 イイススおよその門徒もんとまた婚筵こんえんまねかれたり。 さけとぼしきにりて、イイススのはゝこれふ、彼等かれらさけなし。 イイススいはく、をんなよ、われなんぢなんあづからん、われときいまいたらず。 其母そのはゝ諸僕しょぼくふ、かれなんぢめいずるところおこなへ。 彼處かしこにイウデヤじんきよめれいしたがひて、いし水甕みづがめむつあり、おのおの二三斗にさんどる。 イイスス諸僕しょぼくふ、かめみづ滿たせ。これ滿たして、ほとんあふる。 また彼等かれらふ、いまみて、司筵者しえんしゃおくれ。すなはちおくれり。 司筵者しえんしゃさけへんじたるみづめて、(そのいづれよりするをらざりき、たゞみづみし諸僕しょぼくこれれり、)新娶者はなむこびて、 一〇かれふ、およそひと旨酒よきさけすゝめ、たけなはなるにおよびて、魯酒あしきさけすゝむ、なんぢ旨酒よきさけとゞめていまいたれり。 一一くのごとくイイスス ガリレヤのカナにおい休徴きうちょうはじめてゝ、その光榮くわうえいあらはせり、その門徒もんとかれしんぜり。

一二厥後そののちかれみづから、およ其母そのはゝその兄弟きやうだいそのもん