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Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/173
を
備へしめんと、
曰はれたる
者なり。
二八蓋我爾等に
語ぐ、
婦の
生みし
者の
中、
授洗イオアンより
大なる
預言者は
有らず、
然れども
神の
國に
於て
至と
小き
者は
彼より
大なり。
二九彼に
聞きし
衆民及び
税吏等はイオアンの
洗禮を
受けて、
神の
義を
稱せり。
三〇然れどもファリセイ
等及び
律法師等は
彼より
洗禮を
受けずして、
彼等に
於ける
神の
旨を
拒みたり。
三一主又曰へり、
然らば
我此の
世の
人々を
誰に
譬へん、
彼等は
誰に
似たるか、
三二彼等は、
童子、
街に
坐して、
相呼びて、
我等は
爾等に
龠を
吹きたれども、
爾等踊らざりき、
爾等に
悲の
歌を
謡ひたれども、
爾等哭かざりきと
云ふ
者に
似たり。
三三蓋授洗イオアン
來りて、
餅を
食はず、
酒を
飮まず
爾等云ふ、
彼魔鬼に
憑らると。
三四人の
子來りて、
食ひ
飮む、
又言ふ、
視よ、
是れ
食を
嗜み、
酒を
好む
者、
税吏及び
罪人の
友なりと。
三五惟睿智の
子は
皆睿智の
義を
明にせり。
三六ファリセイ
等の
一人彼に
共に
食せんことを
請ひたれば、
彼はファリセイの
家に
入りて
席坐せり。
三七時に
其邑の
婦にして
罪ある
者、
彼がファリセイの
家に
席坐するを
知りて、
香膏を
盛れる
玉の
盒を
攜へ
來り、
三八其後に
足の
下に
立ち、
哭きて、
涙を
以て
其足を
濡し、
己の
首の
髪を
以て
之を
拭ひ、
其足に
接吻して、
之