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にほひあぶられり。三九かれまねきたるファリセイはこれて、おのれうちへり、ひとげんしゃたらば、かれさはものたれたり、如何いかなるをんなたるかをらん、けだしざいぢょなり。四〇イイススかれこたへてへり、シモンよ、われなんぢふべきことあり。かれいはく、よ、これへ。四一イイススへり、あるかしぬし二人ふたりさいしゃありて、一人ひとりぎんひゃくまい一人ひとりじふまいへり、四二そのつぐなあたはざるにりて、かれ二人ふたりゆるせり、しからば二人ふたりうちかれあいすることいづれおほからん、こころみにへ。四三シモンこたへてへり、おもふに、おほゆるされしものならん。かれこれへり、なんぢりしことただし。四四ここおいをんなかへりみて、シモンにへり、なんぢをんなるか、われなんぢいへりしに、なんぢあしためみづあたへざりき、しかるにかれなみだもっあしうるほし、かうべもっこれのごへり。四五なんぢわれ接吻せっぷんせざりき、しかるにかれは、ここりしときより、あし接吻せっぷんしてめず。四六なんぢかうべあぶららざりき、しかるにかれにほひあぶらあしれり。四七ゆゑわれなんぢぐ、かれおほくのつみゆるさる、けだしかれおほあいせり、しかれどもすくなゆるさるるものは、すくなあいするなり。四八すなはちをんなへり、なんぢつみゆるさる。四九かれともせきせるものおのれうちへり、なんぴとにしてつみをもゆる