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御惠みに感激して
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御惠みに感激して

東山天皇の御代には、日でりが續いて、賀茂川の水もとぼしくなり、あたりの百姓は、農作に困つたことがあります。天皇は、これを聞し召し、わざわざ御所の引水をおとめになつて、少しでも田がうるほふやうに、おはからひになりました。百姓たちは、御惠みに感激して、每朝仕事を始めるに先だち、はるかに皇居を伏し拜んだといふことであります。