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しつけさせられ候て、また御つかひ申され候、によし八人御さ候、三人御つほねしゆへあひそへ、まてのこうちのたいなこんとのへつかはされ、御きうめい候て、御たつねなされ、また三人のによしをそへさせられ、くわんしゆしちうなこん殿にて御とひ候、みきのれうくちと、きんちうにて、ちきに御きゝなされ候とを、一々にあそはしつけさせられ、いたくらいかのかみかたへ、 おほせつけられ候事、

五月のはしめに、いたくらいかのかみ

みかとよりの御かきつけを、するかへ下し申候てより、五月のすゑにいたくらないせん、するかより御つかひとして、まかりのほられ候事、六月の月のうち、いろさま御せんさく御さ候て、七月けしゆんに、いたくらいかのかみ、するかへまかりくたり、をうこしよさまいゑやすかうへ、 てんていふかく御けきりんあつて、かんせんにて、あらけなき御せいはいをされたきよし、 しやういのをもむき申あけられ候へハ、をうこしよいゑやすこう、きこしめして、 おほせはよきなく候へとも、たいりにて、さやうたいきなる御せいはいハ、きんたいうけたまはりおよはす、かへつてせけんのほうへんくわいふん、あやうしにそんし候あひた、るさいにをこなはれしかるへく候と、するかより御へんし、そのをもむきになされ、御しひふかきゆゑ、またハいたくらいかのかみ申されやうによつて、ひとまついのちたすかりありかたき事、

八月廿一日、するかより、 にうゐんさまの御うちにて、そつの御つほね、にうこさま御う