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七
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四則算法の形式上不易
す.是卽ち吾人の立脚點なり.
吾人は自然數に關して次の事實を知れり.
原則一.二つの數は相等しきか或は相等しからざるか何れか一なり.甲は乙に等しく又丙にも等しからば,乙は丙に等し.
數に加法及乘法を施すことを得.此等の算法は次の諸性質を具へたり.
原則二.結果の一定せること., が與へられたるときは 又は なる第三の數 は一定の數なり., ならば .
原則三.轉倒の結果一定せること., の與へられたるとき, 又は なる條件を充實すべき數 は,若し存在すとも,必唯一個に限るべし., より又 , より を得.
原則四.組み合せの法則
原則五.交換の法則
原則六.分配の法則