Page:Sengo ōbei kenbunroku.pdf/44

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に尺寸の地を守り、惡戰苦鬪を續けられたる王の事蹟は永く靑史に輝くべく世界各國がヒーローキングの稱號を捧げて王を讃美し白耳義國民が無上の尊敬と信賴とを王に致せるは當然なりと云ふべし、しかも王は所謂勿體ぶる所毫も在はさず、擧措極めて單純にして戰亂收まりし今日と雖事苟も白耳義の利害休戚に關する場合には自ら飛行機に乘りて東奔西走せられ眞に白耳義國民の王たる實を示され居れり、但し王の飛行機に乘り給ふ事に就きては王の爲に心配する向もあり、現に一夜安達公使の宴會席上白耳義首相と會談せる時首相も亦王に對し飛行機に乘り給ふ事丈は思ひ止まられ度しと屢進言するも御探用なしとて苦笑し居たりき、承れば先王レオポルド陛下も亦極めて英