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ふさとをよかし。

51 いとしく、いろはなの、にほひなきがごとく、かれたることばも、これおこなはざるものにはかうなし。

52 いとしく、いろはなの、しかもにほひあるがごとく、かれたることばは、これおこなふものにはかうあり。

53 はなつみよりして、しゆじゆけまんつくるがごとく、うまいでたるしゆじやうには、すべきぜんごふおほし。

54 けかうかぜさからうてかず、せんだんかうたがらかうまつりかかうも〔またしかり〕、ぜんにんにほひかぜさからひてき、りやうししよはうかぜおくる。

55 せんだんかうと、たがらかうと、うつぱらかうと、ばしきつかうと、これらしよかううちにて、かいかうこそはさいじやうなれ。

56 たがらかうせんだんかうごときは、かうりやうすくなし、かいとくしやかうしよてんうちにてにほふことだい一なり。

57 これらかいとくあり、しやうごんにしてぢゆうし、さとりて、げだつせるもののだうは、まわうこれうかがらず。

58 59 だいだうに棄てられたるちりづみうちそこじやうかうある、こころよきびやくれんしやうぜん、かくごとく、ぢんあいのうち、まうもくなるぼんぷのうちに、しやうへんかくしやでしは、ちゑもつひかまさる。

(1) 四向四果の中、最後の一果阿羅漢果を除き、前の四向三果の人を有學の人と云ふ、やがて阿羅漢となる人なり。 (2) 阿羅漢果を云ふ、是れ阿羅漢果を得れば、死王卽ち魔王を見ることなきが故なり。


あんぐほんだい

60 めざめたるものには、よるながく、つかれたるものには(1)ゆじゆんとほく、しやうほふらざる、ぐしやりんねひさしし。

61 りよしやおのれまさり、〔おのれと〕ひとしき〔とも〕を得ずんば、必ずたんぎやうせよ、ぐしやともたるものはあらず。