Page:Kokkaron1905.djvu/49

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を通覧すと考へよ即ち主權何れの處にかある看る所は單に家屋の簇集し人畜の蠢爾たるに過ぎざるべし然るに主權なきにあらず個人の精神裏內に一定の意思活働となりて存在しつゝあるに外ならざるなり然らば則ち所謂權力によりて統一せらるゝは各人の意志が一定の運動をなしつゝあるに外ならず主權者の言を聽くは主權者の意志を奉ずる各人の意志活働に外ならず

權力の方面に於ての意志結合は社會の心理作用の一なり。都會をなすも意志結合なり。倫理習慣に從ふも意志結合なり。朋友と交際するも意志結合なり。