Page:Kokkaron1905.djvu/11

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依り少數の個人の服從する所となり、玆に權力を造り、諸方の小なる權力者を服從して之を統御するに至れり。其以後神武天皇の正統は當然人民を治むべきものとして君臨せられ一切の人民は之を畏敬し、習慣的となり、皇室に忠なるを以て日本人の本分となすに至れり。中世武家が人民を集合して權力を得るに至りしも皇室に對する人民の尊敬强かりしために大に减殺せられ皇室の昔に於るが如き公然たる大なる權力と認めらるゝことなかりき。支那に於て夏禹の子啓位に卽くや、之を信賴せざる者あり。有扈氏の如き是れなり。於是自己に服從し居る部分を以て自己の權