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 大正九年十月理化實驗部を設け一般に公開す。

 大正十年一月二十一日館長片山信太郎大阪市阿波屋圖書館長に轉任。

 大正十年二月三日後任館長奥田啓市着任。

 大正十年三月二十七日より四月五日まで圖書整理の爲め臨時閉館す。

 大正十年四月二十一日麑城史談會の主催にて、本館に於て明治維新史料展覧會を開催す。

 大正十年六月英國より自動式赤道儀望遠鏡を購入、一般に公開す。

 大正十一年五月九日櫻島噴火記念物を集成館に出陳し、英國皇太子殿下の台覧に供す。

 大正十一年八月十八日縣教育會主催霧島夏季大學期間中出張圖書館を設く。

 大正十一年十月二日本館内に私立鹿兒島法學院を設く。

 大正十一年十月二十二日鹿兒島新聞社主催を以て八田知紀翁五十年記念展覧會を當館に開く。

 大正十一年十一月十二日より仝月十六日まで縣教育會主催學制頒布五十年記念展覧會を當館に開く。

 大正十一年十二月二十五日揖宿郡冬季大學に出張圖書館を設く。

 大正十一年十二月二十六日文部省圖書館局長幣原担氏來館。

 大正十二年一月二十七日より二十九日まで三日間現代歌人俳人文士の短冊色紙展覧會を開催す。

 大正十二年四月一日より本館に巡回文庫の制を設け事務を開始す。

 大正十二年五月七日 久邇宮殿下御一行御來麑遊ばされたるにつき、櫻島噴火記念物、油繪等を縣商品陳列所に出陳して臺覧に供す。

 大正十二年七月通俗圖書選擇目録を刊行頒布す。

 大正十二年七月二十五日より八月三日まで霧島にて開催の縣教育會主催夏季大學に出張圖書館を設く、會員並に一般公衆の利用するもの三千七百五十二人、閲覧冊数五千二十八冊にして盛況を呈す。なほ博物部委員第七高等學校教授村上春太郎氏指導の下に自動式赤道儀望遠鏡を以て天体の觀測を行ふ。

 大正十二年八月十日圖書館利用宣傳及讀書趣味皷吹の爲め「ポスター」を調製縣下に配布す。