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Page:Kagoshima pref library 1927.pdf/7

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 大正二年十二月二十五日第二中學校より圖書の保管轉換を受く。

 大正三年一月十二日午前十時櫻島爆發し鳴動、強震の爲め當館の石塀、建物、書架等破損甚だしきにより臨時閉館す。

 大正三年二月十六日櫻島爆發による被害以來、館内閲覧に支障ある爲め告示第八十八號を以て圖書の館外貸出を開始す。

 大正三年三月二十八日櫻島爆發以來閉館中の本館も、恢復漸く整ひしにより本日より開館す。

 大正三年四月より本館に博物部を附設し、櫻島噴火に關する資料及博物標本等を陳列して公開する事に決し、各縣立學校職員を委員に嘱託す。

 大正三年十月七日より十三日まで本館に於て教育會主催教育品展覧會を開催の爲め臨時閉館す。

 大正四年七月二十二日櫻島爆發油繪大額面を博物室に掲揚す。

 大正四年八月十八日博物部を公開し一般觀覧を許す。

 大正四年十一月二十八日南洋産動植物標本を陳列す。

 大正四年五月八日高田文部大臣來館博物部を視察す。

 大正五年六月十四日御大典記念事業として一室に紫宸殿模型を備付く。

 大正六年五月二十一日 朝香宮鳩彦王殿下櫻島爆發記念室を臺覽遊さる。

 大正六年十月十七日貴族院議長徳川家達公來館、櫻島爆發記念室を觀覽す。

 大正六年十一月八日、九日の兩日日本圖書館協會九州支部第三回總會を當館に開催總裁徳川頼倫侯臨席さる。

 大正六年十一月二十日より二十六日まで郷土志料展覧會を開催す。

 大正七年九月二十五日本縣知事阪本釤之助氏金百四十三圓寄贈す。

 大正八年六月二十六日故加納久宜子遺族より金五十圓寄贈す。

 大正八年十一月兒童圖書館外貸出を開始す。

 大正九年一月二十二日より二十九日まで流行性感冒猖撫の爲め午後六時閉館す。

 大正九年三月二十六日   皇太子殿下行啓に際し、博物部玻璃質凝灰岩其他を興業館に陳列し台覧に供す。

 大正九年四月一日閲覧規定を改正し圖書閲覧を無料とし本日より實施す。