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Page:Hōbun Nihon Gaishi.pdf/1573

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三年三年、將軍、遺命を以て下野の日光山日光山につくわうざん に改葬し、就きて新廟を建つ。四月八 日、事をふ。【旣望】十六日旣望きぼう、主を正殿に移 す。天皇、廷臣三輩を遣して宣命せんみやうし、 正一位を贈︀り、號を賜ひて東照東照とうせうと曰ふ 是の日、將軍、江戶より來り、次日、 こゝに祀る。梶井親王梶井かぢゐ親王しんわう尊純そんじゆん、禮を掌る 後三世、益祠宇を修む。天下の候伯、 諸︀外夷に至るまで、皆器︀材を献ず。而 して親王、かはる來りて廟をまもるを以て常 と爲す。後三十年、詔して、大構現を 改めてぐうと曰ふ。

一代東照公逸︀事東照公、人と沈毅ちんきにして大略あり 兵を用ゐること神︀の如し。而して學を 好み治を求む。人を愛して善くる。