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Page:Gunshoruiju18.djvu/92

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ひそしたる。えひそめのをりものゝこうちき。むもんの靑いろにさくらのからきぬきたり。その日の人のさうそく。いつれとなくつくしたるを。袖くちのあはひ。わろうかさねたる人しも。御まへのものとりいるとて。そこらの上達部。殿上人にさしいてゝ。まほられつることゝそ。のちに宰相の君なとくちおしかり給めりし。さるはあしくも侍らさりき。たゝあはひのさためたるなり。こたいふはくれなゐ一かさね。うへにこうはいのこきうすきいつゝをかさねたり。からきぬさくら。源式部はこきに又紅梅のあやそきてはんへるめりし。をり物ならぬをわろしとにや。それあなかちのこと。けさうなるにしもこそ。とりあやまちのほのみえたらん。そはめをもえらせ給へけれ。きぬのをとりまさりは。いふへきことならす。もちゐまいらせ給ふことゝもはてゝ。御たいなとまかてゝ。ひさしのみすあくるきはに。うへの女房は。御帳のにしおもてのひのおましに。をしかさねたるやうにて。なみゐたる。三位をはしめて。內侍のすけたちも。あまたまいれり。宮の人々は。わかうとは。なけしのしも。東のひさしの南のさうしはなちて。みすかけたるに上らうはゐたり。み丁のひんかしのはさま。たゝすこしあるに。大納言の君。こ少將のきみゐ給へる所に。たつねゆきて見る。うへは平敷の御座に御物まいりすへたり。おまへの物したるさま。いひつくさんかたなし。すのこに北むきに。にしをかみにて。上達部。左。右。うちのおほいとの。春宮大夫。中宮大夫。四條大納言。それよりしもはえみはへらさりき。御あそひあり。殿上人は。このたいのたつみにあたりたるらうにさふらふ。地下はさたまれり。かけまさの朝臣。これかせの朝臣。ゆきよし。と