もまさなとやうの人々。うへに。四條大納言はうし(拍子)とり。頭辨ひは。ことは經孝朝臣。左の宰相中將さうのふえとそ。さうてうのこゑにてあなたうと。つきに。むしろ田。この殿なとうたふ。こく(曲)の物はとりのはきうをあそふ。と(外)のさにも。てうしなとをふく。歌にはうしうちたかへてとかめらる。いせのうみにそありし。右のおとゝ。わこんいとおもしろしなと。きゝはやし給。されたまふめりし。はてにはいみしきあやまちの。いとをしきをこそ。見る人の身さへ。ひえ侍しか。御をくりものふえ二。はこにいれてとそみえ侍し。
邦高親王
御在判
右以㆓伏見殿邦高親王御筆之本㆒書寫一挍畢。
右紫式部日記以屋代弘賢藏本書寫以流布印本及扶桑拾葉集挍正畢