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Page:Gunshoruiju18.djvu/80

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うなれと人は皆とりにて。こよなうをとりまさることも侍らす。そのこととけれは。かのことをくれなとそ侍るめるかし。されとわかうとたに。おもりかならんと。まめたち侍るめる。世にみくるしうされ侍らむも。いとかたはならん。たゝ大かたを。いとかくなさけなからすもかなとみ侍る。されは宮の御心あかぬ所なく。らうしく心にくゝおはします物を。あまりものつゝみせさせ給へる御心に。なにともいひいてし。いひ出たらんも。うしろやすく。はちなき人は。世にかたわものとおほしならひたり。けに物のおりなと。なかなることしいてたる。をくれたるにはをとりたるわさなりかし。ことにふかきよういなき人の。所につけて。われはかほなるか。なまひかしきことも。物のおりにいひいたしたりけるを。またいとおさなきほとにおはしまして。よになうかたわなりと。聞しめしおほしゝみにけれは。たゝことなるとかなくてすくすを。たゝめやすきことにおほしたる御けしきに。うちこめいたる人のむすめともは。みないとようかなひきこえさせたるほとに。かくならひにけるとそ心えて侍る。今はやうおとなひさせ給まゝに。世のあへきさま。人の心のよきも。あしきも。過たるも。をくれたるも。みな御らんししりて。この宮わたりのことを。殿上人もなにもめなれて。ことにおかしきことなしと。おもひいふへかめりと。みなしろしめいたり。さりとて。心にくゝもありはてす。とりはつせは。いとあはつけいこともいてくる物から。なさけなくひきいれたる。かうしてもあらなんとおほしの給はすれと。そのならひなをりかたく。又いまやうのきんたちといふもの。たふるゝかたにて。あるかきりみなまめ人なり。齋院な