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Page:Gunshoruiju18.djvu/76

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つらはしう心つかひせらるゝこゝちす。あてなる人はかうこそあらめと。心さまものうちのたまへるもおほゆ。この次に。人のかたちをかたりきこえさせは。物いひさかなくや侍るへき。たゝいまおや。さしあたりたる人のことはわつらはし。いかにそやなと。すこしもかたほなるはいひ侍らし。宰相の君は。北野三位輔正のよ。ふくらかに。いとやうたいこまめかしう。かとしきかたちしたる人の。うちゐたるよりも。みもてゆくに。こよなくうちまさりらうしくて。くちつきにはつかしけさも。にほひやかなることもそひたり。もてなしなと。いとひゝしくはなやかにそみえ玉へる。心さまもいとめやすく。心うつくしき物から。又いとはつかしき所そひたり。こ少將の君は。そこはかとなくあてになまめかしう。二月はかりのしたり柳のさましたり。やうたいいとうつくしけに。もてなし心にくゝ。心はへなとも。わか心とはおもひとるかたもなきやうにものつゝみをし。いとよをはちらひ。あまり見くるしきまてこめい給へり。はらきたなき人。あしさまにもてなし。いひつくる人あらは。やかてそれにおもひいりて。身をもうしなひつへく。あへかにわりなきところつい給へるそ。あまりうろめたけなる。宮の內侍そ。又いときよけなる人。たけたちいとよきほとなるか。ゐたるさますかたつき。いとものしく。いまめいたるやうたいにて。こまかにとりたてゝ。おかしけともみえぬ物から。いとものきよけにうゐしく。なかたかきかほして。色のあはひ白きなと人にすくれたり。かしらつき。かんさし。ひたひつきなとそ。あな物きよけと見えて。はなやかにあいきやうつきたる。たゝありにもてなして。心さまなともめやすく。露はか