Page:Gunshoruiju18.djvu/75

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ゐ。えひそめ。からきぬは赤色。地すりの裳。二日。かうはいのをりもの。かいねりはこきあを色のから衣。いろすりの裳。三日は唐綾の櫻かさね。から衣はすはうのをりもの。かいねりは。こきをきるひは。くれなゐはなかに。紅をきる日は。こきをなかになと。れいのことなり。もえきすはう。山吹のこきうすき。こうはいうす色なと。常の色々をひとたひにむつはかりとうはきとそ。いとさまよきほとに侍。さいしやうのきみの御はかしとりて。とのゝいたき奉らせ給へるに。つゝきてまうのほり給ふ。くれなゐのみへいつへとませつゝ。おなし色のうちたる七へにひとへをぬひ。かさねませつゝ。うへにおなし色のかたもんの五へうちき。えひそめのうきもむの。かたきのもんををりたる。ぬひさまさへかとし。みへかさねの裳。赤色のから衣ひとへのもんをゝりてしさまも。いとからめいたり。いとおかしけに。かみなともつねよりつくろひまして。やうたいもてなしらうしくおかし。たけたちよきほとに。ふくらかなる人のかほ。いとこまかににほひおかしけなり。大納言の君は。いとさゝやかにちいさしといふへきかたなる人の。しろううつくしけに。つふとこえたるか。うはへはいとそひやかに。かみたけに三すんはかりあまりたる。すそつきかんさしなとそ。すへてにるものなく。こまやかにうつくしきかほも。いとらうしく。もてなしなと。らうたけになよひか也。せんしのきみは。さゝやけ人の。いとほそやかにそひへて。かみのすちこまやかにきよらにて。おひさかりのすゑより一尺はかりあまり給へり。いと心はつかしけに。きはもなくあてなるさまし給へり。物よりさしあゆみていておはしたるも。わ