Page:Gunshoruiju18.djvu/73

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けはひしたり。つとめて。うちの公季ゝ御隨身。このとのゝみすいしんにさしとらせていにける。ありしはこのふたに。しろかねのさうしはこをすへたり。かゝみをしいれて。ちんのくし。白かねのかうかいなと。使のきみのひんかゝせ給へきけしきをしたり。はこのふたに。あしてにうちいてたるは。日かけの返事なめり。文字二つ落てあやうし。ことの心たかひても有かなと見えしは。かのおとゝの。宮よりと心え給て。かうことしくしなし給へるなりけりとそきゝ侍りし。はかなかりしたはふれわさを。いとをしうことしうこそ。殿のうへも。まうのほりて物御らんす。使のきみの籐かさして。いとものしくおとなひたまへるを。くらの命婦は舞人にはめも見やらす。打まもりそなきける。御物いみなれは。御社より。丑の時にそかへりまいれは。御かくらなともさまはかりなり。かねときか。こぞまてはいとつきしけなりしを。こよなくをとろへたるふるまひそ。みしるましき人の上なれと。あはれにおもひよそへらることおほく侍る。しはすの廿九日にまいる。はしめて參りしも。こよひのことそかし。いみしくも夢路にまとはれしかなと思ひ出れは。こよなく立なれにけるも。うとましの身のほとやとおほゆ。夜いたうふけにけり。御物いみにおはしましけれは。おまへにもまいらす。心ほそくて打ふしたるに,まへなる人々の。うちわたりは。猶いとけはひことなりけり。さとにては。今はねなましものを。さもいさときくつのしけさかなと。色めかしくいひゐたるをきゝて。

玉葉年暮て我世更行風の音に心のうちの冷しき哉

とそ獨こたれし。つこもりのよ。ついなはいとゝくはてぬれは。はくろめつけなと。はかなき