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いそきまかてゝ。とくまいらんとありしもそらことにて。程ふるなめりと。のたまはせたれは。たはふれにても。さきこえさせ給はせしことなれは。かたしけなくてまいりぬ。いらせ給ふは十七日なり。いぬのときなと聞つれと。やうやう夜ふけぬ。みなかみあけつゝゐたる人卅よ人。そのほかにもみえわかす。もやのひんかしおもてひかしのひさしに。うちの女房も十よ人。みなみのひさしのつまとへたてゝゐたり。御こしには宮のせんしのる。いとけの御車に。とのゝうへ少輔のめのと。わか宮いたき奉りてのる。大納言宰相の君こかねつくりに。つきのくるまに。こ少將。宮の內侍。つきにむまの中將とのりたるを。わろき人とのたりとおもひたりしこそ。あなこと〳〵しと。いとゝかゝる有さまむつかしう思ひ侍しか。とのもりの侍從の君。辨の內侍。つきに左衞門の內侍。とのゝせんし。しきふとまてはしたいしりて。次々はれいの心々に