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Page:Gunshoruiju18.djvu/54

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そ。御むつきやそひたらん。殿上の四位はあはせ一かさね。六位ははかま一具そみえし。またの夜月いとおもしろく。ころさへおかしきに。わかき人は舟にのりてあそふ。色いろなるおりよりも。おなしさまにさうそきたるやうたい。かみのほとくもりなくみゆ。小大夫。源式部。宮木の侍從。五せち辨。右近。小兵衞。小衞門。むま。やすらひ。いせ人なと。はしちかくゐたるを。左宰相中將。殿中將敦通の君。いさなひいて給ひて。右宰相中將かねたかにさほさゝせて舟にのせ給ふ。かたへはすへりとゝまりて。さすかにうらやましくやあらんと。見出しつゝゐたり。いと白き庭に。月のひかりあひたるやうたい。かたちもおかしきやうなる。北のちむに。車あまたありといふは。うへ人ともなりける。藤三位をはしめにて侍從命婦。藤少將命婦。むまの命婦。左近命婦。ちくせんの命婦。近江命婦なとそ聞え侍し。くはしく見しらぬ人々なれは。ひかことも侍らんかし。ふねの人々もまとひ入ぬ。との出ゐ給て。おほすことなき御けしきに。もてはやしたはふれ給ふ。をくりものともしなに給ふ。七日のよは。おほやけの御うふやしなひ。藏人少將。道雅。を御つかひにて。物のかすかきたるふみ。やないはこに入てまいれり。やかて返し給ふ。勸學院衆ともあゆみしてまいれるけさん見參のふみとも。又けいす。かへし給ふ。ろくとも給ふへし。こよひのきしきは。ことにまさりておとろしくのゝしる。御丁のうちをのそきまいりたれは。かく國のおやともてさはかれ給ひ。うるはしき御けしきにもみえさせ給はす。すこしうちなやみ。おもやせて。おほとのこもれる御ありさま。常よりもあへかにわかくうつくしけなり。ちいさきとうろを御丁のうちにかけたれ