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Page:Gunshoruiju18.djvu/49

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夫。春宮の大夫懷平なと。さらぬ上達部もさふらひたまふ。殿出させ給て。日比うつもれつるやり水つくろはせ給ひ。人々の御けしきとも心ちよけなり。心のうちに思ふことあらん人も。たゝ今はまきれぬへきのけはひなるうちにも。宮大夫ことさらにもゑみほこり給はねと。人よりまさるうれしさの。をのつからいろにいつるそことはりなる。右宰相中將兼隆は。權中納言とたはふれして。たいのすのこにゐ給へり。內より御はかしもてまいれり。頭中將よりさた。けふいせのみてくらつかひかへるほと。のほるましけれは。たちなからそ。たいらかにおはします御ありさまそうせさせ給ふ。ろくなとも給ひける。そのことはみす。御ほそのをはとのゝうへ。御ちつけは橘三位。つな子。御めのともとよりさふらひ。むつましう心よいかたとて。大さゑもんのおもと。つかうまつる。備中守むねとき宗時の朝臣のむすめ。くら人の辨のめのと。御ゆとのはとりの時とか。火ともして。宮のしもへみとりのきぬのうへに。しろきたうしき當色きて。御ゆまいる。其おけすへたるたいなと。みなしろきおほひしたり。おはりのかみちかみつ近光。宮のさふらひのおさなるなかのふ仲信きて。みすのもとにまいる。みつし二。きよいこの命婦。はりま。とりつきてうめつゝ。女房二人。大もく。むま。くみわたして。御ほとき十六にあまれは[わイ]る。うすものゝうはき。かとりのも。からきぬ。さいし釵子さして。しろきもとゆひしたり。かしらつきはへておかしく見ゆ。御ゆとのは宰相の君。御むかへゆ大納言君。源遍子。ゆまきすかたともの。れいならすさまことにおかしけなり。宮は殿いたき奉り給て。御はかしこ少將の君。虎のかしら宮の內侍とりて御さきにまいる。からきぬは。まつのみのも