Page:EkiToJinsei.djvu/49

提供:Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
このページは校正済みです

臣といふ具合である。無位といふは無位の賢人を指すので、下の庶人とは其意味大に同じからず。

 又六爻づゝを天人地に應用して居る。此れ等も古代の聖人が定めたといふのであつて其の人爲的なることは言ふ迄もない。殊に六爻は初と四、二と五、三と六とは相應して居ると見られる。其れも一方が陽一方が陰でなければならぬ。陽と陽、陰と陰とは應ぜぬ。其れに例外がある。此外に承乘比應などいふ六爻相互の關係があるが今之れを述べない。又六爻は上三爻(八卦の何れか)下三爻(同上)の二つに分れる。 上下二卦の關係は一卦全体の意味と大關係がある。上卦を外といひ往くといひ、下卦を內といひ來るといふ。卽ち易は爻を下から積むのであるから自然此く思はれるのである。此樣な意味から六爻の卦の全体の意味を考へ出したのである。故に六爻卦には全体として一つの意味あることは前述の通りである。從て古から卦は時を示めし爻は