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位を示めすといふて、此時勢に當りて此位に居つたならば如何に行動すべきか。是れ易の敎ふる所であるとせられて居る。

ハ 六十四卦の順序

 六十四卦は乾坤より始めて次第に排列せられて居る。上下二部に分れる。上經下經といふのは此れだ。其れ等六十四卦の排列の順序は序卦傅といふに書いてあるが牽强附會の弊を免れない。古來の學者は之れに種々の意味を附して神聖視せんとして居るけれども到底附會の說たるを免れない。之れを以て孔子の作だなどいふのは誤れる甚だしきものである。此れに就て自分は東洋哲學中に詳かに述べた。

 六十四卦の順序を改めて以て一の新なる順序にせんとしたのが卽ち自分の意見のある所であつて、此の小なる論文を公にした主趣も亦此に在るのだ。