Page:EkiToJinsei.djvu/25

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因るが故に具躰的ならざる可らず。若し具躰的となさば占筮せんとする刹那に於て己に今の占筮は普遍なる意味ある者でなく其の具躰的因果關係を示めす者となさゞるを得ない。是れ易の占筮の唯一の核で其理論的方面より言はんか。天地の數五十五を弄びつゝありし間に一面には天文が數學的に未來を豫見することに思ひ及び、又他の一面には天地間の進動は陰陽の分裂を以て根抵となすことに思ひ至り、此に占筮法を生じ來つたのである

ロ 占筮法

 今直ちに占筮法の一般を示めして見よう。先づ五十本の筮竹を取り內一本を除き、手に任せて二に分ち、右の一本を左の小指に懸け、(之を掛と云ふ)以て天地人三才に象り、更に左手に握りしものを四本づゝ數へ、卽ち四時に象る。其餘れるものを仝じく小指に懸け、更に右手のものを四本づゝ數へ、其の餘れるものを同じく左の小指に懸く。是にて第