Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/73

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    けゝれなく橫をりふせて時鳥

老鶯

    鶯の老を啼くなり茶木畠

閑子鳥

    うき我を淋しがらせよ閑子鳥

水鳥の巢

    巢立ちせり鵜の子や海を戀ふるらむ

    闇の夜や巢をまどはして啼く千鳥

水雞

    拵うてをれば水雞や渡し守

     露州がともがら佐屋まで道おくりしてともに山田氏が家にかりねす

    水雞なくと人のいへばや佐屋泊