Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/74

提供:Wikisource
このページは校正済みです

     奧州白河にて

    關守の宿を水雞に問ふものを

     大津湖仙亭

    この宿は水雞も知らむ扉哉

行々子

    能なしの眠たし我を行々子

     鵜飼といふもの見侍らんと暮懸けていざなひ申されしに

    またゝぐひ長良の川の鮎鱠

初松魚

    鎌倉を生きて出でけん初松魚

    松魚賣いかなる人を醉はすらん