Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/67

提供:Wikisource
このページは校正済みです

    汗水や吉野泊の笈山伏

    汗の香に衣ふるはん行者堂

     千子がみまかりけるを聞きて美濃の國より去來が許へ申しつかはしける

土用干

    亡き人の小袖も今や土用干

    かけて置く拂子や智慧の土用干

     盤亭うしろ向きたる像

團扇

    團扇とりてあふがん人の後向

心太

    淸瀧の水くみ寄せて心太