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李下芭蕉を贈る
芭蕉植ゑて先憎む荻の二葉哉
龍向舍に逢ふ有職の人に侍れば
物の名を先問ふ萩の若葉哉
若草や狼通ふ道ながら
葎さへ若葉やさしや破れ家
こまかなる雨や二葉の茄子苗
薊
花は賤の目にも見えけり鬼薊
春雜
面白やことしの春の旅の空
李下芭蕉を贈る
芭蕉植ゑて先憎む荻の二葉哉
龍向舍に逢ふ有職の人に侍れば
物の名を先問ふ萩の若葉哉
若草や狼通ふ道ながら
葎さへ若葉やさしや破れ家
こまかなる雨や二葉の茄子苗
薊
花は賤の目にも見えけり鬼薊
春雜
面白やことしの春の旅の空