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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/54

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    山路來て何やらゆかし菫草

蒲公英

    蒲公英や鶴も來て摘め松の陰

    悲まんや墨子燒芹を見ても亦

     山店子芹の飯煮させて深川まで持ちきたるこれに

    我ために鶴哺のこす芹の食

    苣摘んで貧なる女機に倚る

嫁が萩

    さかなにやいでちと妻も嫁が萩

春の草

    木曾の情雪や生えぬく春の草

草若葉

    芋植ゑて門は葎の若葉哉