Page:Arai hakuseki zenshu 4.djvu/789

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十七歲にやなりぬべき、

前代の御時に、申せし事もあれば、今此事をしるす事凡三卷、初には此事の始末をしるして、長崎奉行所より注進せし大略をうつして附す、中には、其人のいひし海外諸國の事共をしるす、終には、某問ひしに答へし事共の大要をしるす、此事、すでに年月を隔てぬれは、今はわすれし事共多くして、そのこと葉のごとき、その事のごときは、なをしるすところの誤りのみぞ多かるべき、それが中に、海外諸國の事に係れる所は、異聞博からむために、もとむる人もありなむには、祕すべき事にもあらず、卷の終の事に至りては、外人のために傳へむ事、しかるべからず、もし、おほやけよりめしたづねらるゝ事もあらむには、此限りにあらざる事は、いふに及ばず、