Page:成吉思汗実録.pdf/132

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親征錄​帖木哥 阿蠻​​テムゲ アマン​。明譯は、二人とせり。今 征錄、喇失惕の集史の一人とせるに從ふ。)、​阿勒灰​​アルクイ​ ​等​​ラ​、​豁囉剌思​​ゴロラス​(卷一の豁哩剌兒 姓。親征錄 元史​火魯剌思​​ホルラス​)の​綽納黑​​チヨナク​、​察合安​​チヤカアン​が​頭​​カシラ​たるもの、​乃蠻​​ナイマン​より​古出兀惕 乃蠻​​グチユウト ナイマン​(乃蠻の分部の名)の​不亦嚕黑 罕​​ブイルク カン​(親征錄​盃祿 可汗​​ブイル カガン​、元史​不魯欲 罕​​ブルユ ハン​。魯欲は、欲魯の誤りなり。)​篾兒乞惕​​メルキト​の​脫黑脫阿 別乞​​トクトア ベキ​(親征錄​脫脫 別吉​​トト ベギ​)の​子​​コ​ ​忽禿​​クト​(親征錄​和都︀​​ホド​また​火都︀​​ホド​)、​斡亦喇惕​​オイラト​(親征錄 元史​斡亦剌​​オイラ​)の​忽都︀合 別乞​​クドカ ベキ​(親征錄​忽都︀花 別吉​​フドハ ベギ​)、​泰赤兀惕​​タイチウト​の​塔兒忽台 乞哩勒禿黑​​タルクタイ キリルトク​(親征錄​塔兒忽台 希憐禿​​タルフタイ ヒリント​)、​豁敦 斡兒長​​ゴドン オルチヤン​(親征錄​忽敦 忽兒章​​フドン フルヂヤン​)、​阿兀出 巴阿禿兒​​アウチユ バアトル​(親征錄​阿忽出 拔都︀​​アフチユ バード​、喇失惕の集史​阿忽出 巴哈都︀兒​​アクチユ バハドル​)​等​​ラ​の​泰赤兀惕​​タイチウト​、​此等​​コレラ​の​部落​​ブラク​は、​阿勒灰 不剌黑​​アルクイ ブラク​(阿勒灰の泉。親征錄 元史​阿雷 泉​​アルイノ イヅミ​)に​聚​​ツド​ひて、​札荅㘓​​ヂヤダラン​の​札木合​​ヂヤムカ​を​君​​キミ​に​戴​​イタヾ​かんとて、​牡馬​​ヲウマ​ ​牝馬​​メウマ​を​腰斬​​ドウギリ​に​斬​​キ​り​合​​ア​ひて​盟​​チカ​ひ​合​​ア​ひて、​其處​​ソコ​より​額兒古捏 木嗹​​エルグネ ムレン​(額兒古捏 河、水道 提綱の額爾古納 河、朔方 備乘の額爾古訥 河)に​沿​​シタガ​ひ​起​​タ​ちて、​刊木嗹​​ケンムレン​(刊河。親征錄 元史​犍河​​ゲンガハ​、召烈台 抄兀兒の傳​堅河​​ゲンガハ​龍沙 紀略の根河、中俄 分界圖の旱河)の​額兒古捏​​エルグネ​に​注​​ソヽ​ぐ​出島​​デジマ​の​角​​カド​(元史​禿律別兒 河岸​​トルベルノ カハギジ​、抄兀兒の傳​忽蘭 也兒吉​​クラン エルギ​、赤き崖、卽ち赤壁)にて、​札木合​​ヂヤムカ​を​其處​​ソコ​に​古兒 罕​​グル カン​(普き君、すめらぎ。合木渾 罕に同じ。親征錄​局兒 可汗​​グル カガン​、元史​局兒 罕​​グル ハン​)に​戴​​イタヾ​きたり。​古兒 罕​​グル カン​に​戴​​イタヾ​くと、​成吉思 合罕​​チンギス カガン​ ​王罕​​ワンカン​ ​二人​​フタリ​の​處​​トコロ​に​出馬​​シユツバ​せんと​云​​イ​ひ​合​​ア​へり。​出馬​​シユツバ​せんと​云​​イ​ひ​合​​ア​へるを、

​豁哩歹​​ゴリダイ​の急報

​豁囉剌思​​ゴロラス​の​豁哩歹​​ゴリダイ​(親征錄​火力台​​ホリタイ​)は、​成吉思 合罕​​チンギス カガン​に​古咧勒古​​グレルグ​に​居​​ヲ​る​處​​トコロ​に​此​​コ​の​報吿​​シラセ​を​致​​イタ​して​遣​​ヤ​りき。この​報吿​​シラセ​に​來​​コ​らるゝと、​成吉思 合罕​​チンギス カガン​は、​王罕​​ワンカン​にこの​報吿​​シラセ​を​致​​イタ​して​遣​​ヤ​りたれ