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青木繁書簡 明治38年5月31日付 蒲原隼雄宛

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   五月三十一日 本鄕駒込󠄁千駄木林町

   蒲原隼雄樣

 其後種々の用事有之候爲、在京今日に及び候處、本日出發房󠄁相地方へ行の途󠄁につき可申候。

 別封口繪試刷見本差上候。刷上げ候へば原圖より多少平󠄁版單調の傾を生じ候樣にて、輪廓等に

不充分の點なきにしもあらずとは存じ候へども、先づ日本の洋風彫版としては好佳なるべきを信

じ候。

左記の場所宛書狀給はらば、不日拜見可致候。

  房󠄁州安房󠄁郡保田村字元名、羅漢下和泉屋

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。