詩七十一篇・百十六篇 (日本聖公会訳)

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七十一しちじふいつぺん[編集]

1 しゅよ。われしゅたのむ。ねがはくはいづれまでもはぢをうくることなからしめたま

2 しゅをもてわれたすけ、われまぬかれしめたまへ。しゅみみわれかたぶけて、われすくひたまへ

3 ねがはくはしゅわが住居すまひいはとなりたまへ。われつねにそのところくことを

4 しゅわれをすくはんとて聖勅みことのりいだたまへり。しゅいわわがしろなり

5 かみよ。しきものよりわれすくいだし、不義ふぎ残忍ざんにんなるひとよりわれまぬかれしめたま

6 しゅなる佳美かみよ。しゅ希望のぞみなり。わが幼稚をさなきよりの怙恃たのみなり

7 われたいはなるゝよりしゅまもられ、はははらりしときよりしゅめぐまれたり。われつねにしゅたたへん

8 われおほくの人にあやしまるゝごとものとなれり。されどしゅけんなる避所さけどころなり

9 しゅたたふる言辞ことばわがくちち、しゅほむことばひねもすつべし

10 としいぬるときわれたまふなかれ。がちからおとろふるときわれはなたまふなかれ

11 わがあだがことをかたらひ、霊魂たましひうかがふものはたがひはかりていふ

12 かみかれをはなれたり、かれたすくるものなし。かれひてとらへよと

13 かみよ。われをとほざかりたまふなかれ。わがかみよ。きたりてわれをたすけたまへ

14 ねがはくは霊魂たましひてきおとろへ、われそこなはんとるものはそしりはぢとにおほはれんことを

15 されどわれえずのぞみいだき、いや増々ますますしゅめたゝへん

16 わがくちしゅかたり、終日ひねもすしゅすくひかたらん。われそのかずらざればなり

17 われしゅなる佳美かみ大能たいのうわざたづさかん。われはたゞしゅをのみかたらん

18 かみよ。しゅわれ幼少をさなきよりをしへたまへり。われいまいたるまでしゅくすしきわざをのべつたへたり

19 かみよ。いて白髪しらがになるともわれはなたまふなかれ。さらばしゅちからつぎしめし、しゅ大能たいのううまづるすべてのものにつたへん

20 かみよ。しゅもまたいとたかし。しゅおほいなることをたまへり。かみよ。たれしゅひとしきものらんや

21 しゅわれらをおほくのおも苦難なやみあはせたまへり。しゅふたゝびわれらをかし、われらをふかところよりたまはん

22 ねがはくはわれをいよ〳〵おほいならしめ、かへきたりてわれなぐさめたまへ

23 かみよ。さらばわれさうをもてしゅめ、しゅ真実まことたたへん。イスラエルの聖者せいじゃよ。ことをもてしゅうたはん

24 われまへうたふときわがくちびるよろこび、しゅあがなたまへるわがたましひおほいによろこばん

25 したもまた終日ひねもすしゅかたらん。われそこなはんとするものあわつればなり


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにあり、いまあり、世々よよかぎりなくるなり。 アァメン

ひゃく十六じふろくへん[編集]

1 われしゅをいつくしむ。こゑねがひとをたまへばなり

2 しゅみみわれかたぶけたまへり。われらんかぎしゅびまつらん

3 なわわれをまとひ、陰府よみのくるしみわれのぞめり。われ艱難なやみ憂愁うれひとにへり

4 のときわれしゅ御名みなべり。しゅよ、霊魂たましひすくひたまへ

5 しゅめぐみゆたかにしてただしくましませり。われらのかみ憐憫あはれみふかし

6 われしゅなにささげんや。如何いかにして諸般もろもろ恩恵めぐみむくいんや

7 すくひのさかづきをりてしゅ御名みなびまつらん。すべてたみまへにてちかひをつぐのはん。

8 エルサレムよ。なんぢなかにて、しゅ殿いへ大庭おほにはなかにてつぐのはん。なんぢらしゅめまつれ


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにあり、いまあり、世々よよかぎりなくるなり。 アァメン

ひゃく二十七にじふしちへん[編集]

1 しゅいへをてたまふにあらずば、つるものゝ勤労はたらきむなし。しゅしろをまもたまふにあらずば、衛士ゑじさまるはむなしきなり

2 なんぢはやおそいねて、しんかてくらふはむなしきなり。しゅそのいつくしみたまふものにはねぶをあたへたま

3 よ。らにはしゅあたへたまふ嗣業ゆづりなり。たいそのむくいの恩賜たまものなり

4 としわかきころはひのらはごとし。勇士ますらをにあるごと

5 ちたるえびらをもつひと幸福さいはひなり。かれもんにありてあだものいふときはづかしめられじ


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにあり、いまあり、世々よよかぎりなくるなり。 アァメン

ひゃく三十さんじつぺん[編集]

1 あゝしゅよ。われふかふちよりしゅびたり

2 しゅよ。ねがはくはこゑき、しゅみみ懇求ねがひこゑかたぶけたまへ

3 しゅよ。諸般もろもろ不義ふぎそそぎたまはゞ、しゅよ。たれつことをんや

4 されどしゅ赦免ゆるしあり。さればひとおそかしこまれたまふべし

5 われしゅのぞむ、わがたましひはのぞむ。われはその御言みことばによりてのぞみをいだく

6 霊魂たましひしゅつは衛士ゑじあしたつにまさり、まこと衛士ゑじあしたつにまさるなり

7 イスラエルよ。しゅによりてのぞみいだけ。しゅ憐憫あはれみあり、ゆたかなる救贖あがなひあり

8 しゅはイスラエルをすくひ、もろ〳〵の邪辟よこしまよりあがなひたまはん


ちち聖霊せいれいに 栄光えいこうあれ

はじめにあり、いまあり、世々よよかぎりなくるなり。 アァメン

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原文:

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。

 
翻訳文:

この著作物は、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(回復期日を参照)の時点で著作権の保護期間が著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)50年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。


この著作物は、アメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。