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約翰默示録(明治元訳) 第十章

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第十章

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1 われまた一人ひとりつよ天使てんのつかひくもてんよりくだるをたりにじそのかしらにありそのかほごとそのあしはしらごと
2 そのにはひらきたるちひさまきものをとりそのみぎあしうみうへにふみひだりあしふみ
3 獅子ししほゆごと大聲おほごゑよばはれりよばはれるときななついかづちありてこゑいだせり
4 ななついかづちこゑいだししときわれこれかきしるさんとせしにてんよりいづこゑありてこのななついかづちいへることはなんぢこれをふうじてかきしるべからずといへるをきけ
5 ところうみまたがたててん使つかひみぎあげてんむか
6 世々よよかぎりなくいけものすなはてんおよびそのなかのものおよびそのなかのものうみおよびそのなかものつくりたるものさしちかいひけるはこののちときのばべからず
7 だいしち天使てんのつかひこゑいだすときすなはらつぱふくときにいたりてかみそのしもべなる預言者よげんしや(※1)たちしめたまひしごとその奧義おくぎ成就じやうじゆすべし
8 ききところてんよりいでこゑまたわれいひけるはゆきかのうみまたがたて天使てんのつかひもつところのひらきたるちひさまきものとれ
9 われその天使てんのつかひもとゆきこれいひけるはこふちひさまきものわれあたへかれいひけるはこのまきものとりくひつくなんぢはらにがなるべしそのくちいるるときはみつごとあまからん
10 われ天使てんのつかひよりちひさまきものとりこれくらひしにくちありときそのあまきことみつごとくなりしがくひつくししときわがはらにがなりたり
11 かれわれいひけるはなんぢふたた諸民しよみん諸國しよこく諸音しよいん諸王しよわうこと預言よげんすべし

※1 明治14(1881)年版では「預言者」のルビが「よげんじや」。