約翰默示録(明治元訳) 第十五章

提供:Wikisource

第十五章[編集]

1 われまたおほいにしてかつふしぎなる異象しるしてんあらはれしをたりしちにん天使てんのつかひ末後いやはてななつ災殃わざはひもてかみいかりこれにてつくなり
2 われまたまじりたる玻璃ぎやまんうみごときものをたりかつけものそのざうおよびそのかずかちたるものかみこととりこの玻璃ぎやまんうみほとりたてるをたり
3 かれらかみしもべモーセのうたこひつじうたうたひいひけるはしゆ全能ぜんのうかみなんぢの行爲わざおほいなるかなたへなるかな萬民ばんみんわうなんぢみちなるかなまことなるかな
4 しゆたれなんぢおそれざらんやたれなんぢあがめざらんやただなんぢきよ萬國ばんこくたみなんぢのまへきたりてはいせんなんぢただし行爲わざすでにあらはれたり

5 こののちわれしにてんにてあかし幕屋まくや殿みやひらけたり
6 ななつ災殃わざはひもてななつ天使てんのつかひきよくしてひかりあるぬのをきむねきんをびつかねてこの殿みやよりいづ
7 よつ活物いきものひとつこの七人しちにん天使てんのつかひ世々よよかぎりなくいまかみいかりもれきん金椀かなまりあた
8 かみ榮光さかえ權力ちからよりいづけぶり殿みや滿みちたりななつ天使てんのつかひもてななつ災殃わざはひをはるまで殿みやいることをうるものなし