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約翰第一書(明治元訳) 第三章

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第三章

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1 なんぢら我儕われらとなへられてかみたることをこれちち我儕われらたま何等いかばかりあいちちしらこれより我儕われらをもしらざるなり
2 あいするもの我儕われらいまかみたりのちいかんいまあらはれずそのあらはれんときにはかならかみんことをしるそは我儕われらその眞状まことのさまみるべければなり
3 おほよかみよれこののぞみいだものそのきよきごと自己みづからきよく
4 つみをかもの律法おきてをかつみとはすなは律法おきてをかすことなり
5 我儕われらつみのぞかんがためしゆあらはたまひしことは爾曹なんぢらしるところなりかれまたみづかつみなし
6 おほよかれをるものつみをかさずおほよつみをかものいまかれいまかれしらざるなり
7 小子をさなごひとまどはさるることなかおこなもの義人ぎじんなりすなはしゆなるがごと
8 つみをかもの惡魔あくまよりいづそは惡魔あくまはじめよりつみをかせばなりかみあらはるるは惡魔あくましわざこぼたんがためなり
9 おほよかみよりうまるるものつみをかさずそはかみたねそのうちあるよるかれまたつみをかすことあたはずそはかみよりうまるればなり

10 これよりかみ惡魔あくまとはあきらかにあらはおほよおこなはずその兄弟きやうだいあいせざるものみなかみよりいでしにあら
11 我儕われらたがひあひあいすべきは爾曹なんぢらはじめよりききところ命令めいれいなり
12 カインにならふことなかかれはかのあしきものよりいでものにてそのおとうところせり何故なにゆゑこれをころししかおのれおこなひところあしおとうとおこなひところただしかりしによる
13 わが兄弟きやうだいなんぢらをにくむともおどろくことなか
14 われら兄弟きやうだいあいするによりすでにいでいのちいりしことをみづからしる兄弟きやうだいあいせざるものうちをる
15 おほよ兄弟きやうだいにくものすなはひところものなりおほよひところものかぎりなき生命いのちそのうちをることなし爾曹なんぢらしるところなり
16 しゆ我儕われらためいのちすてたまへりこれよりあいといふことしりたり我儕われらまた兄弟きやうだいためいのちすつべし
17 資財たからをもち兄弟きやうだい窮乏ともしきかへつ惠施めぐみこころとづものいかかみあいするのあいそのうちをらんや
18 小子をさなご我儕われらあいするにことばしたとをあひあいすることなくおこなひまこととをてすべし
19 これより我儕われら眞理まことよりいでしをしりかつ我儕われらこころしゆまへやすんずべし
20 我儕われらこころもし我儕われらせめかみ我儕われらこころよりもおほいなるによりすべてことしりたまはざるなし
21 あいするもの我儕われらこころみづからせむることなくかみむかひはばかところなかるべし
22 かつわれらがすべもとむところかれよりうくそはそのいましめまもりてそのよろこたまところおこなへばなり
23 このいましめすなは我儕われらかみイエス・キリストのしんかれ我儕われらめいぜしごとたがひあひあいすることなり
24 かみいましめまもものかみにをりかみまたかれにをるわれらそのたまところみたまよりすなはそのわれらにをりたまふことをしれ