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約翰第一書(明治元訳) 第一章

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第一章

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1 それ我儕われらききまた懇切ねんごろわがさはりしところのもの(※1)すなは元始はじめよりあり生命いのちことば爾曹なんぢらつた
2 この生命いのちすでにあらはれたれば我儕われらこれをあかしをなすすなはもとちちともありものにて我儕われらあらはれたるかぎりなきところこの生命いのち爾曹なんぢらつた
3 われらしところききところ爾曹なんぢらつたふるは爾曹なんぢら我儕われら同心ともならしめんためなり我儕われらちちおよびそのイエス・キリストと同心ともたり
4 我儕われらこのふみをかきおくり爾曹なんぢら喜樂よろこびみたしめんとす
5 かみひかりなりすこしくらきところなし我儕われらかれよりききまたなんぢらにつたふつげなり
6 もしわれらかみ同心ともなりといひくらきあるかば我儕われらいふところはいつはりにして眞理まことおこなふにあら
7 もしかみひかりあるごとひかりうちあるかば我儕われらたがひ同心ともとなるをかつそのイエス・キリストのすべてつみより我儕われらきよ
8 もしつみなしといはこれみづからあざむけるにて眞理まことわれらにあるなし
9 もしおのれつみいひあらはさばかみ信實まことなる公義ただしきものなるがゆゑかなら我儕われらつみゆるすべて不義ふぎより我儕われらきよむべし
10 もしつみをかしたることなしといはかみ謊者いつはりものとするなりそのことばわれらにあるなし

※1 明治14(1881)年版では「もの」→「もの」。